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(188) 小松総合印刷

DM連携に特化したマーケティングオートメーションを提供

矢澤 輝貴氏

営業部
矢澤 輝貴

メールやSNS、Webなどを活用して、企業のマーケティング活動を効果的・効率的に行うシステム「マーケティングオートメーション」(以後、MA)が拡大しつつある。印刷会社はデジタル主体のMAとの関連性を見いだせないためか、業界ではまだ端緒についたばかりである。そんな状況下、(株)小松総合印刷では、DMと連携させた独自のMAサービス「DMA」を提供している。印刷会社ならではの視点から提供する同サービスについて、営業部の矢澤輝貴氏に取材した。

小松総合印刷
長野県伊那市横山10955-1
http://www.ko-ma-tsu.co.jp/

顧客へのヒアリングからメールやDMを活用したフォローアップを強化

同社は圧着DMやバリアブル印刷を得意とする総合印刷会社である。長年のDM印刷技術を活かして提供する「DMA」は、紙と融合したMAサービスである。顧客の販促活動を効果的にすることを目的としたシステムで、紙媒体を扱う印刷会社ならではの機能が備わっている。

ユーザーが顧客のWebサイトにアクセスするということは、このユーザーはサイト上の商品やサービスに興味があることを示している。そこで再訴求(ディテンション)のメールを送信し、さらに促していくのであるが、その際に紙のDMも発送して、よりフォローアップを強化していくことを可能にした。

同社はMAサービスを印刷と連携して運用できる体制を持つことが最大の強みである。顧客側でのシステム導入は不要のため、導入コストが掛からないのもメリットである。

「『DMA』利用の際にはWebサイトのアクセス数やコンテンツの閲覧状況などから、メルマガやメールだけでなく、具体的にどのようなDMを制作し発送していくのかを詰めていきます。顧客が持っているデータに合わせた施策を共に考えて、最適な方法を提案します」とのこと。

さらに、シナリオによる自動化、キャンペーンごとのスモールスタート、紙のDMと連携した施策など柔軟な対応を行うことが同社の持ち味である。

例えば、ユーザーがWebサイトの記事を読んでいて途中で離脱した場合に、それまでのアクセス過程が履歴となって残るが、ユーザーによっては同じWebサイトに行き着くまでのアクセス過程が異なるために、顧客の商品やサービスへの関心の度合いが違うことが想像できる。そこで「ログからユーザーのアクセス過程を可視化して、ユーザーごとに適したフォローアップメールの配信やDMを発送して、顧客とユーザーの強固な関係を築いていくわけです」。

最大の特長と言えるのが、ユーザーが、ステップ1のメール開封をクリアし、次のステップ2のリンク先クリックをクリアし、さらにステップ3の『さらに詳細へ』のボタンをクリアした場合に、このステップ3まで訪れたユーザーのリストを、3日ごとに自動的に表示させる機能を持たせられるという点だ。リストアップされたユーザーは当然、顧客の商品やサービスに大いに興味を持っているため、それに最適なDMを送って、さらに購買やサービス利用を促していけば、かなりの効果を上げられるというわけだ。

「メルマガやメールだったのが、いつの間にか紙のDMが送られてくるという、オンラインとオフラインのクロスメディアによる効果的な販促を展開することができます。コンテンツのテキストや画像など、内容をどうするかということも、蓄積したノウハウを活かしてアドバイスをすることができます」。

顧客のデータを受け取り、システム構築・運用からコンテンツ制作まで全て請け負っていく同社のMAサービスは、これからの印刷会社の生き残る1つの方法を示しているだろう。「同業の印刷会社で『DMA』を顧客に勧めたい場合は、お客様との間でディレクションをされ、導入を決めていただければ、後は当社が運用から全てを引き受けます。どのような提携の仕方になるかは、話し合いで決めていくことになるでしょう」とのことで、同業他社に対しても「DMA」の代理店的な形で提携も呼びかけている。

【問い合わせ先】
(株)小松総合印刷 営業部 矢澤氏(担当)
電話0265-72-3120(営業部直通)

最終段階までアクセスしたユーザーリストを3日ごとに自動的にアップする機能も

「DMA」のイメージ
「DMA」のイメージ
メールを開封すると、ログが自動更新する「シナリオ」の流れ
メールを開封すると、ログが自動更新する「シナリオ」の流れ