プロのものづくり集
大判UVインクジェットプリンター

大型ポスター、サイン・ディスプレー等の小ロットに最適

大判UVインクジェットプリンターの市場は、写真・グラフィックからポスター、販促用POPの印刷分野、建築・土木の図面出力としてのCAD・GIS(地理情報システム)分野、サイン・ディスプレー分野と、多種多様な市場に広がっています。性能面ではヘッド機能の向上、インク技術の進展によって、出力の高画質化、高機能化が進んでいます。しかも、オフセット・スクリーン・フレキソ印刷といった有版印刷と違って版が不要ですので、短時間で出力でき、環境負荷も少なく小ロット印刷に適しているのが特徴です。

UVインクは、紫外線によって瞬時に硬化するため優れた速乾性を持っており、出力後はすぐに製品として掲示・施工することができるのがメリットです。紙だけでなく、屋外看板から垂れ幕、パッケージ印刷、POP、壁紙、建材、什器などさまざまな印刷が可能で、曲げや伸張加工が要求される基材にも対応しています。
例えば、大日本スクリーン製造の「Truepress Jet2500UV」は、大判ポスターや広告看板、POPディスプレーなど、紙媒体だけでなくさまざまな分野の小ロットの印刷に適しています。同プリンターは6色まで出力できるため、幅広いニーズに応えることができますし、ロール搬送機構およびボード搬送機構を装備しており、フラット・シート・ロールのさまざまな種類やサイズの基材が使用できます。シート基材の場合は、幅2.5m×長さ1.3m×厚さ50mmまで出力が可能ですし、ロール基材の場合は、最長50mまで出力できます。
最高解像度は1,500dpiの高精細出力で、とくに高画質スクリーニング技術による滑らかな階調表現を得意としています。インクの液滴サイズを多階調に制御できるため、従来のインクジェットプリンターの2階調ヘッドに比べて中間領域での階調表現性に優れており、ライトからシャドウまで粒状性を抑えた色再現を実現しました。さらに、印刷速度は67.5㎡/hという高速性ですし、UVインクによる速乾性で短納期化に応えられます。インクは通常のCMYKに加え、ホワイト、Lc(ライトシアン)、Lm(ライトマゼンダ)など最大7色を取り揃えているので、特色のニーズや高い発色性を求める表現でも対応可能です。また、フィルムの表裏で異なるビジュアル表現が可能なガラス装飾用シースルーグラフィックスのデータを生成・出力できる機能を搭載していますので、ウインドーフィルム、アクリル板などの基材を裏から直接印刷し、透き通った高級感を表現することができます。
さらに、バックリットフィルムによる電飾看板は、高品質で鮮やかな色再現で訴求力のある効果をもたらします。

多種多様な商品を制作できます

具体的には次のような商品があります。
「ウインドーディスプレー」「展示会用の大型パネル」「電飾看板」「再剥離フィルムを使ったショップ用のウインドーステッカー」「ホワイトインキを使用した表現力豊かな媒体」「パッケージ印刷」「交通広告」「バックライトを使用したポスター」など。

入稿データについて

  1. FD、CR-R/RW、DVD-R/RAMなどさまざまなメディアがあります。
  2. アプリケーションはMac、Windowsに限らず、「Photoshop」「Illustrator」等に対応可能です。
  3. データは実寸サイズでの制作をお薦めします。画像モードはCMYKで作成してください (RGBモードでの出力に対応する場合あり)。
  4. フォントについては、未然に文字化けを避けるために全てアウトライン化してください。
  5. 画像の色補正・修正処理が行われます。
    いずれにしましても、データを入稿される場合は、事前に打ち合わせをすることが大切です。

出力について

製版会社では画像処理はお手の物ですから、そのスキルを生かして、同じUVインクジェットプリンターであっても、他社には難しい表現力豊かな色彩も出力します。また、紙と薄い布を混在させた、きめの細かい高度な出力も可能です。
出力紙については、あらゆる印刷用紙に対応しております。また、ホワイトインクを使った厚盛印刷や、箔押のダミーを制作する際は、本番と同じように箔押印刷にするとコスト高になるため、UVインクジェットプリンターを使って金色の紙の上にホワイトを敷いて印刷することで、箔押印刷と同等の効果を得ることも可能です。このようにアイデアやデザイン次第で多彩で独自の印刷を実現し、これまでにない付加価値の高い媒体を提供します。

企画の提案・ご相談もお受けします

お客様には販促用ポスターを宣伝する場合に、予め貼るメディアや場所を決めている場合はともかくも、未定の場合は、メディアの種類、貼りたい枚数、貼る期間、屋内外の貼る場所などをお聞きして、最も適した方法を提案します。というのも、糊の粘着性が強力なものを使用すると、剥がしにくいとか、剥がした際に糊の後が残ってしまうことがあるため、剥がしやすさも考慮する必要があるからです。

お問い合わせ先:株式会社ショウエイ

大判プリント、大判インクジェット、大判印刷などに対応できる会員企業一覧はコチラ»

※制作会社検索でご紹介する企業は、「プロのものづくり集」でご紹介した設備や対応、サービス内容が異なる場合があります。詳細については各企業様宛にお問い合わせください。