「中綴じ」製本の場合は、中央に行くほどページの幅が狭まるようにレイアウトしなければいけません。
製本工程は、多くのページを刷版サイズに多面付けして印刷し、それを折加工することから始まりますが、製本方式によって折り方は異なります。ご質問のような冊子の中央付近が切れるのは中綴じ製本といって、一般的な週刊誌のように全ての折りを束ねて真ん中に針金を通す綴じ方です。つまり、全ての折を重ねてしまうので、紙の厚みの合計分だけ中央付近のページは左右の幅が縮まって、外側の立ち落としの部分が何ミリか欠けることが起こります。
このずれはページ数が多くなるほど、また紙の厚みが厚いほど、大きくなりますので、DTP作業で各ページを制作する段階で、断ち切りの部分を考慮してレイアウトデザインをする必要があります。
そのためにはDTP作業を始める前に印刷後の製本方式を確認し、冊子全体の台割を決めておいて、どのページで幅が狭まってしまうのかを確認しておくことになります。もし台割が確定しないうちにDTP作業を開始しなければならないのなら、ノドの断ち切りを予想したレイアウトデザインをすることになります。
「平綴じ」製本でページ数が多い場合はノドの開きが悪くなるので、少し外側にずらせてレイアウトしなければいけません。
背のある本や雑誌を作る場合は、ページの開き具合を考えて製本の方法を決めます。ページを大きく開くには接着剤を使った製本よりも糸かがりがよいのですが、一般の雑誌や冊子は無線綴じの簡易製本をする場合が多く、完全に開くと冊子が壊れやすくなるので、ご質問のように半開きで中央部分が平らでない状態で読むことになります。
そのために接着されているページの最も内側は文字が隠れてしまうことも起こりますので、DTP作業をする前に製本方式を確認して、無線綴じのような平綴じ製本の場合は、レイアウト上で内側に少し余白となる余裕をとるか、見開きに配置する写真を左右に分割する際に、それぞれ中央部分を少しづつダブらせることで対処します。ページの内側(接着側)にどれだけの余裕を持たせるかは、表紙の紙の質や本文の紙の硬さやページ数や接着剤の種類によって異なります。
このように製本方式に合わせてDTP作業を行ったページのデータを、後日別の冊子に再利用しようとする場合には注意が必要です。中綴じと平綴じでは全く異なる調整をしているために、製本方式が変わってしまうとかえって不具合を目立たせてしまうことになりかねないからです。またDTP作業で製本方式に合わせた再調整が必要になります。