制作お役立ち便利帳
写真に関するご質問
スマホで商品撮影はできるか
スマホのカメラ性能は向上したので、撮影条件さえよければきれいな写真になり、記事「スマートフォンで撮った写真がきれいに印刷できるか」ではライティングが適切にされていれば印刷用にも使えることを書きました。その後にスマホのカメラアプリも新しくなったために、さらに活用できる範囲が印刷以外にも広がっています。例えば飲食店なら本日のオススメ料理を、美容院ならお客様の姿を撮ってSNSにアップすることが行われていて、それらの蓄積の中から後日に印刷物が作成される場合があります。
従来は印刷するために製版用のソフトウェアを使ってレタッチで画像を整えていましたが、そういう外注をすると時間がかかるので、ネットショップなどスマホで商品を撮影して即WebやSNSで配信する場合が増えています。そのためにレタッチのソフトウェア(Photoshopなど)を使わずに、最初からレタッチしたような綺麗に写真を撮りたいというニーズが高まりました。
従来のスマホは被写体の焦点をあてた場所で測光して撮影するオートモードであったために、求める明るさの写真が撮れない場合がありました。iOS8以降からはフォーカスポイントを決定した後にフォーカスロックをかけ、露出補正を自由に行うことで明るさのコントロールができるようになっていますし、スマホアプリとして『Camera+』のようなものも使われています。
しかし、画面内の明暗差が大きいシーン、例えば黒い被写体と白い被写体が並んでいる場合には、白い被写体に露出を合わせると全体が暗くなり、黒い被写体に露出を合わせると全体が明るくなって、明るいところ/暗いところにある小さな文字が見えにくくなります。その場合はスマホにも搭載されている「HDR」機能をオンにして、写真の明暗部を自動調整(合成)させることができます。HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略で、こういう機能を活用すると撮影後のレタッチを減らすことができます。
さらにスマホの大画面化とともにデジカメよりも大きいビューワを活かして、ライティングを工夫しながら撮れば、被写体の必要なところにきっちりキャッチライトを入れたり、
商品の刻印や文字をシャープになるよう明暗を加減したり、
ハイライトの調子が大きすぎず小さすぎず、崩さないように適切に撮る、
などの試みを簡単にできるようになります。
また色の再現性を高めるために、自然光に近い高演色性LED照明(参考例)を使えば、レタッチの必要性も少なくなり、スマホを商品撮影に活用できます。
ただし画像の加工とか合成などをするには、まだスマホ・タブレットアプリには制約が多いので、専用ソフトによるレタッチが必要になります。
