制作お役立ち便利帳
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無線綴じは簡易製本といわれますが、上製本はできないのですか?
無線綴じとは折り丁の背をわずかに切断して1枚ごとバラバラのページに切り離した断面に接着剤を塗って背を固める製本です。この時に同時に背に表紙を巻いて、仕上げの三方断裁をしたものが簡易製本になり、雑誌などでよく見かける製本方法で、簡易製本・並製本になります。
上製本はページが綴じられた部分とは別に、ひと回り大きい表紙が用意されて、あとで合体されるような、ひと手間多い製本方法です。
簡易製本と上製本の違いは本の寿命とか耐久性にあり、本の扱いに於いて上製本は見開いたページがほぼ水平になるほど開くことができますが、簡易製本は中央が接着剤で固められているために水平には開きにくく、上製本に比べると背が壊れやすくページが取れやすくなりものとなります。
一般には上製本のページの綴じ方は、折り丁を糸かがりして中央を開きやすくしています。
しかし、接着剤を使った綴じ方でも「あじろ綴じ」といって折り丁の背をバラバラにするのではなく、ページがつながったままになる程度に切り込みを入れて、そこに接着剤を浸透させて背を固めることで、強度と開きやすさ両立させた方法もあります。
本の紙質や厚みにふさわしいように、この切れ込みの入れ方や使用する接着剤を組み合わせることが重要なので、簡易製本よりは難しくなりますが、あじろ綴じが適切に行われていれば、無線綴じであっても上製本にすることは可能です。
見開きの真ん中にある文字や写真が見え辛くなっている。何が問題か?
「平綴じ」製本でページ数が多い場合はノドの開きが悪くなるので、少し外側にずらせてレイアウトしなければいけません。
背のある本や雑誌を作る場合は、ページの開き具合を考えて製本の方法を決めます。ページを大きく開くには接着剤を使った製本よりも糸かがりがよいのですが、一般の雑誌や冊子は無線綴じの簡易製本をする場合が多く、完全に開くと冊子が壊れやすくなるので、ご質問のように半開きで中央部分が平らでない状態で読むことになります。
そのために接着されているページの最も内側は文字が隠れてしまうことも起こりますので、DTP作業をする前に製本方式を確認して、無線綴じのような平綴じ製本の場合は、レイアウト上で内側に少し余白となる余裕をとるか、見開きに配置する写真を左右に分割する際に、それぞれ中央部分を少しづつダブらせることで対処します。ページの内側(接着側)にどれだけの余裕を持たせるかは、表紙の紙の質や本文の紙の硬さやページ数や接着剤の種類によって異なります。
このように製本方式に合わせてDTP作業を行ったページのデータを、後日別の冊子に再利用しようとする場合には注意が必要です。中綴じと平綴じでは全く異なる調整をしているために、製本方式が変わってしまうとかえって不具合を目立たせてしまうことになりかねないからです。またDTP作業で製本方式に合わせた再調整が必要になります。





