制作お役立ち便利帳
印刷物の制作に関するご質問
ポスターの色が褪せるのを防ぐ方法はあるか?
印刷物を太陽光や蛍光灯(水銀灯)などに長時間さらすと、含まれる紫外線(UV)によって黄(Y)や紅(M)の顔料が壊れて色味がうすくなっていくことを退色といい、化合物の有機顔料を使っている以上は避けられない問題です。顔料でも藍(C)や黒は紫外線に対して強いために褪色しにくく、結果として絵柄の中のオレンジや赤系の色がピンクになったり、緑が青になるなど、色のバランスが崩れた印刷物になっていきます。
そこで一般に選挙ポスターなど屋外に掲示する印刷物では、通常のオフセット印刷とは異なる若干割高の耐光性インキとか耐候性インキが用いられます。屋外は特に水濡れで色褪せないことも求められるからです。これらの特殊インキを使っても、選挙期間の1か月くらいは褪色は防げても、日光の当たり方にもよりますが何か月も色のバランスを保証することは困難です。
また耐光性インキは若干色味がくすみますので、JapanColor2001などのカラーマネジメントには対応しておらず、厳密な色再現は求めることはできません。このことを考慮してレタッチ・色校正を行います。
インクジェットプリンタは一般的に用いられる染料インクは通常のオフセット印刷よりもずっと耐候性が低く、屋内に掲示しても次第に色が褪せることがありますが、この場合も看板などに使われる耐候性のインクジェットプリントを使用すると何年ももつものができます。この種の大判プリンタには、水性、ラテックス、溶剤、UVなど様々な種類があり、どれもプリント時間がかかるとかコストが高く、オフセット印刷のような大量印刷には向きませんが、必要枚数が少ないところで使われています。

すでに印刷されてしまったポスターなどを保護する目的ならば、UVカットの機能がある透明なポリカーボネイトの板を印刷物の前面につけることで褪色を抑えることができます。
