制作お役立ち便利帳
発注に関するご質問

Q 印刷の際にPDFで入稿すると、何がいいのか?

A

PDFとはPortable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)の略で、電子文書を作成するソフトウェアが何であっても、できた電子文書がどこでも同じように再現されることを目指したデジタルファイルフォーマットとして、公的な分野も含め、また世界的に使われているものです。最初はアドビシステムズ社がPDF仕様を無償で公開していましたが、今では国際標準としてISO 32000-1という規格になっています。

これを使って印刷物制作時の入稿をするのがPDF入稿です。手元のプリンタなどで確認したとおりにオフセット印刷もでき、発注の際に画像ファイルの添付し忘れやエラーの発生を少なくできます。しかし今は多様なPDFがあり、例えば紙媒体をスキャンして作成したPDFファイルを作ることも簡単にできるので、PDFなら何でも商業印刷に使えるわけではなくて、印刷品質を考えた上でのフォントの使用や埋込み、画像解像度、カラーマネジメントなどを踏まえたPDFファイルの作成が必要です。

つまりDTP作業が完了したPDFが印刷入稿には必要なので、印刷物製造工程を考慮してPDFのサブセットとしてPDF/Xという規格が登場し、国際標準ISO15930として、PDF/X-1a、PDF/X-3、PDF/X-4、PDF/X-4p、PDF/X-5g、PDF/X-5pg、PDF/X-5nなど複数の規格になっています。これらは主にカラーマネジメント関連の違いになります。一般に日本国内の使用では、すべてのフォントを埋め込み、すべてのカラーはCMYKまたは特色にすることを決めたPDF/X-1aが一般的です。カラーマネジメントについてICC付きのRGBカラーにも対応しているPDF/X-3もあります。

写真:Adobe DistillerによるPDF設定

つまり製版処理が終わった段階のものとして、PDF/X-1aでの入稿が行われますので、どこの印刷会社でも間違いなく出力できるものとなります。しかし入稿後にDTPソフトでするようないろいろな修正には対応できません。