制作お役立ち便利帳
印刷物の制作に関するご質問

Q 印刷物の一部に金銀のような表現したい

A

印刷インキにも金銀は用意されていますので、雑誌のお正月号などでよく見かけるように、通常カラー印刷の他に特色として追加印刷することが行われます。金銀をつけたい部分は、他の色の版と同じ様に制作されますので、通常印刷と同じ工程でできる方法です。しかしオフセットやグラビア印刷で刷った金銀は表面に微妙な凹凸があり梨地のようになってしまって、鏡面の光沢のメタリック感には欠けます。

書物の表紙や背の題字などには金属質感で金銀色になっているのは、凸版を作って箔押し(ホットスタンピング)という装置でフィルムに蒸着した金属箔を熱圧着したものです。詳しくはこのサイトの箔押加工をご覧ください。酒のラベルなど凹凸感のある浮出し加工も同時にすることができます。

箔押加工

また紙以外にさまざまな素材に対して箔押は可能です。この場合は凸版では制作しにくい繊細な図柄や小さい文字などには向いていません。

オフセット印刷で光沢のある金属感を出すには、金銀にしたい部分には糊を印刷し、そこに金属箔を圧着させる特殊なフォイル装置がついた印刷機が使われます。この方式はオフセット印刷のどの場所にでも、また繊細な図柄でも金銀をつけられるとか、速度が箔押よりは上回るので大量処理には向いているなどの長所がありますが、箔押しほどの熱や圧力をつかわないために、耐久性は劣ると考えられます。

このようにフィルム上の金属箔を糊などで転写する装置は単独でも使われ、レーザプリンタで作られたトナーの画像部に箔をラミネートする装置もあります。

先にオフセット印刷しておいたものに、部分的にトナー像を作れば、そこだけに箔をつけることができます。

またパソコンに接続したプリンタのような使い方で、熱ヘッドで金銀の部分だけを作るプリンタ方式もあります。

これはデジタルのプレートレスの方式ですが、熱ヘッドの代わりにレーザーで焼き付けるプレートレス方式もあります。

デジタルプリンターでは、金銀のトナーを使ってプリントするものも発表されています。
https://www.jagat.or.jp/wp-content/uploads/2015/topic2015resume/05_fujixerox.pdf

いずれの方式も特殊なもので、どこでもできる加工ではないので、用途・目的に見合った条件を満たす方式を選んで、専門家に依頼することになります。