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校正に関するご質問

Q 和文中に欧文が入る場合の注意点とは

A

日本語の文章(和文)と、英語ヨーロッパ各言語の文章(欧文)では、文字組版の処理の仕方が根本的に異なるために、和文中に欧文の単語やセンテンスが入る場合は、和文と欧文の境界に少し隙間を入れます。これはパソコンのメモ帳やmailでは行わないのですが、それらのテキストデータをMicrosoftWordなどに貼りこむと、自動的に隙間が入り、例えば「2022年」などの場合も2022と年の間が空いてしまってキモチ悪いと思う方もおられます。

和文と欧文では1行の行末をどう決めるかの処理が異なります。欧文は文字と文字の間に隙間は入れずに、単語と単語の間のスペースを増減して、行末を揃えます。

一方、和文は単語間はないので、第1に句読点のまわりで調整し、第2に欧文との隙間、括弧類、など、そして第3に文字間に少し隙を入れるなどして(このルールはシステムごとに違いがあります)、行末を合わせます。しかし1行に和文と欧文が混ざっていると、以下のようにうまく処理できない部分が生じることがあります。

 

無理やり行末を揃える処理をさせると、『ェア(主に』の行を行頭行末揃えにしてしまい、スカスカの行が出来上がります。つまり和欧混植をする場合には、段の設定で行末処理の余裕がない文字数の少ないことはしない方がよいのです。この例は3段組か4段組でしょうから、段数を減らせば『ェア(主に』の後ろに『Publisher』は入ります。

また和文と欧文では文字の揃え方の考えが異なり、縦組も横組もある和文は正方形のセンター基準でフォントデザインをしていたので、組み方もセンター揃えであったのが、欧文はベースラインを基準に文字を置いていくような活字の作りになっていました。その考え方は受け継がれている中で、現状では以下のような位置関係で和文と欧文の文字を混在させています。

実は和文フォントの中にも英数字が含まれていて、それらは和文中で記号などとして使うには揃いやすくデザインされています。例えば g j y などのディセンダ部分を短くするとか、 g h などはなるべく半角に近づける、大文字は全角に近づけるなどをしているために、 それらで欧文の文章を組むとダサい、キタナい、といわれることがあります。

逆に欧文の文字を和文中で使いすぎても、ところどころディセンダが行の下にはみ出すようなことがおき、目障りになることがあります。以下は括弧に全角和文のものと、欧文のものを使った例です。

また、同じ文字サイズでも和文フォントに対して欧文フォントは少し小さめなので、フォントサイズを変えなければバランスしないことがあります。和文フォント中に使用する欧文フォントをその都度指定するのも面倒なので、DTPでは「合成フォント」という機能があって、和文フォントと欧文フォントその他の組み合わせセットを作れるほか、組み合わせるフォントのサイズやベースライン・比率も個別に設定することができます。これを使えばデザインを崩さずに統一したフォント使いや、そのための設定が容易にできます。