制作お役立ち便利帳
図版に関するご質問

Q 手描きイラストでモノクロ漫画風の絵を用意する時に注意すべきことは何ですか?

A

モノクロ漫画は線画原稿になりますので、カメラ撮影するカラーイラストや写真と異なり、白黒2値画像(モノクロ2階調)としてスキャンし、少々のゴミ・汚れなども飛ばして白黒のコントラストの強いシャープな画像にします。
そのために原稿の絵に写真や墨絵のような濃淡階調あるいはグレイ部分があっても消してしまいます。もしイラストの中に白黒2値以外の濃淡とか着色された部分が必要であれば、それは別の画像として作成して、製版で合成することになります。
すでに白黒2値画像と一緒にグレイやボケ足など濃淡部分を作ってしまったなら、製版でマスクを作って両者を分けて処理することになり、余計な作業が増えてしまいます。

原稿の段階で薄墨などの濃淡はつけられないので、スクリーントーンの網点によって濃淡のようにする場合もありますが、スクリーンの線数があまり大きい(網点が小さい)場合は、モアレ(*)の原因になることもありますので注意が必要です。
この場合も原稿とは別に、どこに網点を入れるかの指示をしてもらって、製版で網点処理した方が美しいものとなります。

原稿が複数の白黒2値画像を切り貼ったり組み合わせたものの場合は、墨の黒さや紙の白さが少々異なっていてもきれいに製版できますが、墨の黒さがあまり異なると線の太さやシャープさに差が出る場合があります。
また切り貼りをしたところの陰が線になって残っていないか校正でチェックが必要になります。

パソコンの描画ソフトによって漫画風の絵を作成する時も、モノクロ2階調部分とグレイスケールの部分を分けて入稿するか、製版で分けなければならないことは一緒です。