制作お役立ち便利帳
文字に関するご質問
絵文字を印刷に使いたい (Windows10)
絵文字は日本の携帯電話各社がメール用に搭載してから世界に広まり、今はSNSの普及によりスマホのみならずパソコン上でも一般的に使われるようになりました。しかし携帯電話の絵文字が各社ごとに異なっていたように互換性がなく、また通信での一時の利用のみで、再現するのが難しい面もありました。スマホの時代になってから互換性のための規格化も始まり、Unicodeでかなり整理された状態になっていますが、目に見えるフォントの形状はiOS、Andoroid、Twitterなどシステムが異なると微妙に異なっています。これらの一覧は以下で見ることができます。
全Unicode絵文字 Full Emoji List, v11.0
またWindowsでも10からは相当数の絵文字フォントが搭載されるとともに、入力方法も備えられるようになりました。しかし通常の仮名漢字変換ではなく、またテキストエディタでは表示されずに、「リッチエディットコントロール」アプリにおいて、Unicodeの4桁コードを入力して「Altを押しながらX」で変換がされるような方法で実現します。逆に表示されている絵文字の文字コードを知りたいときも同様に絵文字の後ろにカーソルを置いて「Altを押しながらX」でコードの文字列に変わります。絵文字を含んだファイルは通常道理に使えて印刷もできます。
あるいはブラウザ上での入力の場合は、Windows10の入力システムではなく、Googleが提供する日本語入力をパソコンにインストールすれば、オプションメニューからもっと簡単に絵文字が入力できます。
しかしそもそも絵文字フォント提供者ごとに絵に差があるのに加え、例えば人の顔などよく使用されるものはひとつのフォントセットの中でもまぎらわしい絵文字がたくさんあり、変換候補が多すぎて目的の絵文字を探すことができず、どれを使っているのかわらなくなるなどで、実際に原稿ファイルにある絵文字と同じものが印刷されるのかどうか補償されません。
特にWindows10の絵文字は前述の表のように、絵文字に黒い縁取りがついてて一風変わっているので、他のシステムからテキストデータをもらってWindowsで表現した場合に「こうじゃない」と思われる可能性もあります。そこで実際にはスマホでもパソコンでも必要な絵文字が入った画面のキャプチャをして、それを使うのが正確な再現になると思われますが、拡大すればジャギーが目立ってしまいます。
本来絵文字フォントはビットマップではなくベクター形式でできているため、印刷時の解像度やサイズに影響されずにプリントできるはずのものです。またベクターであることから形状や色の編集も可能で、色を変更する方法などもネット上では公開されています。このように通常の文字の延長上にあるものではありませんので、やたらに使うと混乱も多くなりますが、ロゴに近いような定型の使い方をすることは増えているように見えます。

