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文字に関するご質問

Q 「金伍萬圓」など漢字で数字を表す規則について

A

商取引の金額など、文字が改変されると困る場合に、字画の複雑な漢字を使うことがあります。よく証券などで「一」「二」「三」を「壱」「弐」「参」と書きますが、「四」以上になるとあまり知られていません。それは以下のような規則があったからだと思われます。

小切手振出等事務取扱規程 附則 (昭和四〇年四月一日大蔵省令第二〇号) 2 

小切手の券面金額は、当分の間、所定の金額記載欄に、漢数字により表示することができる。この場合においては、「一」、「二」、「三」及び「十」の字体は、それぞれ「壱」、「弐」、「参」及び「拾」の漢字を用い、かつ、所定の金額記載欄の上方余白に当該金額記載欄に記載の金額と同額をアラビア数字で副記しなければならない。

供託規則 第六条

2 金銭その他の物の数量を記載するには、アラビア数字を用いなければならない。ただし、縦書をするときは、「壱、弐、参、拾」の文字を用いなければならない。

商業登記規則 第四十八条

2 金銭その他の物の数量、年月日及び番号を記載するには、「壱、弐、参、拾」の文字を用いなければならない。ただし、横書きをするときは、アラビヤ数字を用いることができる。

ちなみに、こういう漢数字の表記は、「大字(だいじ)」と呼ばれていて、日本では奈良時代から、中国では孟子の時代からあるそうで、4~9の漢字も決まっています。

旧字体の文章では、「廿、卅・丗」さらに縦棒を足した40という漢字も見かけましたが、それは書きやすいからだと言われています。もともと漢数字の一を十に書き換えるのを防止する目的で大字が使われて定着したことと、今では書きやすさという点ではアラビア数字が普及したので見かけなくなりました。時計のローマ数字もアラビア数字に変わっていったのと似ています。