制作お役立ち便利帳
印刷物の制作に関するご質問

Q オフセット印刷した上にプリンタで刷りこみたい

A

オフセット印刷上の注意点と、プリンタ側の注意点がいくつかあります。カレンダーの下部空白に社名などを刷り込むような、いわゆる「名入れ」の場合は、白紙の上にプリントするので、問題は起こりにくいですが、オフセットインキに覆われたところは樹脂膜が形成されているので、プリント時の不都合は起こりやすくなります。

またオフセット印刷でも枚葉印刷機を使う場合は、印刷面の上に乾燥促進や紙のくっつき防止のために微粉末であるスプレーパウダーを散布するため、これが後でのプリント品質に悪影響を与える場合がありますので、極力散布量を控えるとか、パウダーの種類に気を付けることが必要です。

あまり印刷された文字や絵柄の上にプリントを重ねることはないとは思いますが、オフセットの色べたの上にプリントする場合は、前述の樹脂膜の上でもプリントが可能であるかテストするべきでしょう。一般にトナーを熱融着する電子写真方式のプリンタの場合には、オフセットインキの上にもトナーがつくものと考えられますが、インクジェットプリンタの場合には、溶剤インクやUVインクを使う特殊な機械でないとオフセットインキの樹脂層の上にすぐにはプリントできないはずです。

一般にインクジェットでは、インクをキャッチし、にじみを防止する受容層のコーティング加工を非印刷物の表面にしています。オフセット印刷のされていない白紙部分に水性インクジェットでプリントする場合にも、シャープで綺麗な画質を得るにはこのコーティングが必要になるでしょう。
溶剤インクやUVインクを使う場合も、それぞれ非印刷物には前処理が必要になる場合があります。

そのために絵柄など画質が問題になる部分は、極力オフセット印刷で済ませておいて、プリントする部分はオフセット印刷では空白部分にしておいて、名入れのような画質がさほど問題ないところをプリンタで追い刷りするのが簡易で安全な方法になります。

もし写真部分もバリアブルプリントにする必要があるなら、オフセット印刷物は無くして、すべてをデジタル印刷にすることも考えてみたらいかがでしょうか。