制作お役立ち便利帳
データに関するご質問

Q デジタルメディアの複製防止はどうすればよいのか

A

有料であれ無料であれデジタルデータを人々に利用してもらう際に、コピーされて意図しないところに再配布されては困る場合があります。利用者側の便宜のために私的複製についてはある程度容認されていますが、再配布はコンテンツの権利者の許諾なしにはできないからです。実際に再配布が許諾されることは部分的な「引用」以外には有り得ませんので、丸ごとの複製行為を技術的に不可能にする開発も行われてきました。複製防止というとコピープロテクトを連想しますが、万能の方法は無く、求められる要件に応じていろいろな方法が使われています。

古くはパソコンのパッケージソフトやCD/DVDのように、コピーできない特殊なメディアを制作する場合もありましたが、これは開発コストやメディアの制作の手間などに負担がかかりました。またメディアがオンライン化するとこの方法は使えなくなります。デジタル放送の録画のように自分でコピーは出来ても他の機械では再生できないようにして再配布を防止しているものは、機器側に仕掛けがあって、同じ機種でも他の機器やパソコンなどでは見られない仕組みですが、専用で大がかりにシステムになります。

いろいろなパソコンで扱うCD/DVD/BDなどはハードウェアによるプロテクトは行い難いので、正規にライセンスを受けた利用者であるかどうかを確認することで、再配布はできても使えなくしています。その仕掛けとしては利用開始時にシリアル番号のような暗号を入力してもらうとか、ネットに接続されて使う場合はIDやパスワードを使ってログイン認証をして利用履歴も管理する方法が増えています。

今ではオンラインと合わせた利用にすることで、配布後のソフトウェアの改修やデータの追加も容易になり、不正利用の価値がなくなっていくことで、自然と複製がされないようになる流れです。さらに利用者のパソコンにソフトウェアやデータを置くのではなく、データセンターなどクラウド上にすべてを置いて使うようにすると、配布することもなくなって、丸ごとコピーも不可能にできます。かつてパッケージソフトとして販売されていた主流のプログラムはこういったクラウド型に切り替わりつつあります。

小規模のプログラムやデータの配布でも、運用の際にクラウド型ストレージを利用しなければならないようになっていると、正規のIDやパスワードを与えられた利用者しかできないので、複製防止にもなります。ただしこの場合はDRM(Digital Rights Management)のようなコンテンツと利用者を管理するシステムが必要になりますが、今はネット上で安価なこの種のサービスがあり、誰でも簡単に利用できるようになっています。電子書籍もそのようなシステムを使って運用されています。

参考:少し大がかりなDRMの例
http://www.iij.ad.jp/biz/drm-ep/