制作お役立ち便利帳
写真に関するご質問
店頭用デジタルサイネージを作りたい(注意点)
ポスターのように破損しても構わない表示物と異なって、大型液晶ディスプレイのような精密機器を使ったデジタルサイネージは、取り扱いや環境が悪いと故障したり寿命を縮めてしまいます。そのため設置場所の下調べをして必要な要件を明らかにし、見積もりを取るようにしなければなりません。当然ながら環境が悪くなるほど高額な設備が必要になります。逆に店内のような精密機器を害する要素のないところなら、市販のテレビの設置と同様に考えてもいいでしょう。市販のテレビの場合は寿命や補償についても家電品並みの扱いになり、何か事故が起こった場合は自己責任となります。
人の集まる施設の案内などでデジタルサイネージが建物の屋外で軒下に設置されることが多いですが、その場合には家電用品が使えるとは限りません。
1.明るさ
屋外設置の場合は軒下でも太陽光の直射を受ける場合があり、その時は液晶表示は殆ど見えなくなります。また機器の内部の温度が上がって故障することが多くなります。したがって設置場所として直射日光の当たる場所は避けるべきです。どうしてもそこに設置しなければならないなら、パチンコ屋などにみられる高輝度のLEDビジョンの導入になりますが、価格は2桁ほど高くなるかもしれません。
直射日光が避けられても、家電品の場合はバックライトの照明が十分に明るくはないので、デジタルサイネージ専用の液晶を使った方が見栄えがします。
2.防水
軒下でも雨の降り込みとか結露とかで内部に水滴ができると故障の原因になりますので、防水・防塵の保護等級がIP54とかIP55のデジタルサイネージ機器を使うことになります。IPに続く「5」は防塵5等で、有害な粉塵が中に入らないことをあらわし、次の「4」とか「5」が防水等級で、「4:飛沫の影響がない」とか「5:かけ流しの影響がない」という意味になります。雨にあたるところならIP55相当の機種を選びます。この場合、液晶ディスプレイの値段よりも、防水・防塵の筐体の方が高額になってしまいます。
スマホなどにも「IP68」とか表示されていて、これは「JIS保護等級」というもので、家電品のカタログや説明書などに防水や防塵の目安として記されています。
3.温度管理
例え防水・防塵の対策が施されていても、機器内部の発熱や、直射日光による温度上昇によってCPUやLSIが気絶することがあるとか、また冬に外部がマイナス十数度になると液晶が映らなくなりますので、防水・防塵ケース用の小さなエアコンをつけて内部の温度を一定に保つようにします。そうすると月に1回はエアコンのフィルターを掃除するようなメンテナンスが必要になり、購入とは別途に保守契約をする場合もあります。ちょうど自動販売機のメンテと同じようなものです。
4.寿命
大型化や高精細化が日進月歩の液晶ディスプレイの世界では、同じ機種を10年使い続けることはなく、2-3年で機種変更をすることが多いようです。機器の寿命はだいたいその期間はもつように作られていますが、上記の悪条件とか、一日当たりの通電時間が多すぎると家電品やそれに近い安価なデジタルサイネージでは劣化することもあります。通常は店舗の営業時間にあわせてタイマーでオンオフするようにしていますが、閉店中も広告を流したい場合に24時間つけっぱなしにするなら、長寿命の機種を選ぶことになります。
また閉店中は管理の目が行き届かなくなるので、屋外に設置しておくといたずらで壊されるとか盗難にあうリスクがあり、デジタルサイネージのスタンドにキャスターをつけて店内に収納するのが普通です。

