制作お役立ち便利帳
製本に関するご質問

Q 無線綴じは簡易製本といわれますが、上製本はできないのですか?

A

無線綴じとは折り丁の背をわずかに切断して1枚ごとバラバラのページに切り離した断面に接着剤を塗って背を固める製本です。この時に同時に背に表紙を巻いて、仕上げの三方断裁をしたものが簡易製本になり、雑誌などでよく見かける製本方法で、簡易製本・並製本になります。


上製本はページが綴じられた部分とは別に、ひと回り大きい表紙が用意されて、あとで合体されるような、ひと手間多い製本方法です。


簡易製本と上製本の違いは本の寿命とか耐久性にあり、本の扱いに於いて上製本は見開いたページがほぼ水平になるほど開くことができますが、簡易製本は中央が接着剤で固められているために水平には開きにくく、上製本に比べると背が壊れやすくページが取れやすくなりものとなります。

一般には上製本のページの綴じ方は、折り丁を糸かがりして中央を開きやすくしています。

しかし、接着剤を使った綴じ方でも「あじろ綴じ」といって折り丁の背をバラバラにするのではなく、ページがつながったままになる程度に切り込みを入れて、そこに接着剤を浸透させて背を固めることで、強度と開きやすさ両立させた方法もあります。
本の紙質や厚みにふさわしいように、この切れ込みの入れ方や使用する接着剤を組み合わせることが重要なので、簡易製本よりは難しくなりますが、あじろ綴じが適切に行われていれば、無線綴じであっても上製本にすることは可能です。