制作お役立ち便利帳
写真に関するご質問
360度のパノラマ画像の作り方

半球状の視野で上下左右をぐるっと見回すことができる画像アプリが多く使われるようになりました。以前は専用のシステムがあったのですが、今はスマホでも制作できるようになっていて、有料無料いろいろなアプリが提供されています。これらの撮影は、
①一般のカメラのレンズ交換で魚眼をつけて撮影
②スマホにクリップ方式の魚眼レンズを装着して撮影
③魚眼専用カメラを使う
④パノラマ写真で疑似魚眼に画像加工
などがあり、撮影後に半球状画像から任意の方向の矩形画像を取りだすソフトウェアが必要になります。
Ricoh Theta S のように魚眼が両側についているカメラは、半球を2つあわせて上下方向も含めた360度の画像が作れます。
パノラマ写真及びアプリ
静止画ならPhotoshopの「広角補正」フィルターを使えばできますが手間がかかるので、一般には簡単に取りだせるアプリ(参考:魚眼レンズの歪曲補正アプリ「uonome」)などを使って、写真の歪曲を補正し、普通のレンズで撮影したかのような写真に変換します。高解像度の画像ではパソコンのパワーがある程度必要になります。
以前からGoogleマップではGoogle製のカメラアプリ「Googleカメラ」を使って、Android端末向けに魚眼を含むパノラマ写真が無料でできるPhoto Sphereがありました。これは地図上での公開のためで、スマホを動かすとそれにつれて情景が変わる仕組みでした。スマホにはジャイロ機構が備わっており、画面を右に向ければもっと右の画像が、上に向ければ上方の光景がでるようになるので、一見VRのようにみえますが、VRではありません。
Googleではストリートビューの作成方法も公開しています。
今はスマホに2000~3000円の魚眼レンズを装着して撮影したあと、ネット上で変換サービスをしてくれるサイトにアップロードして、パノラマを見るURLをもらってSNSに貼り付けて人に見てもらうような方法が増えています。スマホだけでなく画像を切りだしてダウンロードできるところもあります。
動画
大自然やイベントなど360度にわたって視線の移動をするような用途では、360度動画がYouTubeにアップされています。これはパソコンでは最新のブラウザが、スマホでも最新のアプリが必要で、動画をアップするにはかなりの下準備が必要になります。また従来の動画とは全く手順が異なるので、YouTube 動画エディタや動画加工ツールを使うことはできません。
YouTube で使用可能な360度カメラは、Ricoh の Theta、Kodak の SP360、IC Real Tech の Allieなどで4K(3840x2160)の解像度まで対応しています。その動画ファイルにメタデータを追加するために 360 Video Metadata などの専用アプリをインストールすれば、コーディング不要で必要なデータ処理が行えます。また出来上がったデータをYouTube にアップロードした後もデータ処理があり、ともに相当時間(1時間とか)がかかることがあります。
360度動画を見るにはスマホなら機器を上下左右に動かすだけで、パソコンの場合は画面上に操作を促すボタンやアイコンがでるので、マウスやキーで視線を動かすることができます。