制作お役立ち便利帳
データに関するご質問
DTP制作環境で4K映像編集はできるか?
家電店に行けば4Kテレビがかなり安い値段で販売され、BS放送では4K(3840×2160)8K(7680X4320)の映像が提供されています。
Youtubeでも4K~8K映像がアップされていますが、光ファイバー回線といえども8K映像はまともに再生できないでしょう。4K8K専用装置を用いているテレビ以外のパソコンの世界では、まだすべての人が最新の機器をもっているわけではないので、Youtubeで4K映像を見ることができても、本来のリフレッシュレートである60Hzではなく、その半分の30Hzで表示されている場合もあり、十分な回線速度が必要です。パソコンとディスプレイモニタをつなぐHDMI規格も、2.0ではリフレッシュレート60Hzに対応しているものの、それより古い1.4では30Hzになります。
普通のDTP用モニタはだいたい60Hzで静止画中心で使いますが、動きの激しいゲーム用だと120Hz、144Hzとかのモニタもあります。つまり動画の編集を考えると、手もちの以前のDTP環境では30Hz表示になってしまうかもしれず、その場合では動画の滑らかな表示には支障が出てしまい、不十分といえます。
回線については5G環境になれば10Gpsになり、Youtubeでも8K画像がみられる時代が近づいています。そのためにもパソコンでの映像編集ができるかチェックして整備するべき時期かもしれません。まずはビデオカードの性能が問題で、HDMIよりもDisplayPortの方が技術的に先行していたので、DisplayPortであれば4Kモニタを60Hzで使うことができます。高機能ビデオカードは2画面接続できるようになっており、この方が編集の作業効率があがるので、お勧めです。
映像編集のPremiereProやAfter Effectsは、レンダリングやエンコーディングにグラフィックカード上のGPU(グラフィックCPU)の機能を使うので、ハイエンドグラフィックカードを使えば作業がかなり速くなります。
パソコン本体についてもCPUが8コアクラスのものでなければ、プレビューのカクツキやソフトウェアの強制終了が起きる可能性があります。CPUの大きな負荷となる作業は、クリップ間の画面切り替わりのトランジションや、またマルチカム編集です。これは複数のカメラで撮影した素材を音のタイミングで合わせて並べ、カットを切り替えるもので、複数のクリップを「ネスト化」して処理しています。これらの作業をスムースに行なえないと、仕上がりが予測しにくくなります。
DTP環境でも大サイズのデータを扱いますが、映像編集ではそれが連続するので、データの読み書き速度が求められ、メモリもパソコンに搭載できる最大級のものが必要で64GBがお勧めです。特にAdobe製品以外ではグラフィックカードの処理機能を使わないもの(無料ソフトなど)もあり、CPUやメモリの負荷も大きくなります。
こういったハイエンドパソコンでも一式で数十万円程度なので、数年前のDTPパソコンを無理に補強して映像編集の中心にするよりも、それは部分的な作業をするサブマシンとして使った方がよいでしょう。映像編集のソフトには、粗いデータを作成して、そこで作業してから後でデータ処理する(プロキシベースという)局面もあるので、その場合にはサブマシンでも使える場合はあります。

