制作お役立ち便利帳
発注に関するご質問

Q 入稿する際の完全データとはどうなっていればいいのか?

A

ネット経由で印刷物を発注する際は、印刷専門家との面会をしないので、発注者が最終製品に責任を持って「完全データ」を作って送付し印刷依頼をします。結果的に印刷物に何らかの不都合があっても、印刷側は「完全データ」に基づいて作業したとして、責任は問われません。
印刷仕上がりが事前に想定できるのがPDFですので、印刷を意識して作成されたPDFがもっとも「完全データ」に近いと言えます。

参考 Q:印刷の際にPDFで入稿すると、何がいいのか?

また印刷用の機能が備わったAdobeInDesign、AdobeIllustratorやAdobePhotoshopなどのデザインソフトで作成された印刷用データも「完全データ」になることができます。しかし印刷用PDFとかAdobeのソフトはデザイナなどの専門家がもっぱら用いているもので、一般的に普及はしていません。
それは、フォントのチェック、印刷にはトンボやヌリタシが必要な場合、面付けや製本仕様の配慮、色分解やリッチブラックの設定、カラーマネジメントの配慮などが求められ、印刷以降の製造工程の情報も必要になります。そのため、これらは印刷側に作業してもらうのが普通です。

たとえAdobeのソフトを使っても、パソコンの画面上では全く問題が無いにも関わらず、文字が切れていたり、文字や罫線の位置がズレたりなど、不具合が生じてしまうこともあり、データの整合性をチェックしないと印刷結果が保障された「完全データ」とはならないからです。ネットの印刷通販でも入稿後データのチェックをしますが、修正はしてくれませんので、自分で不具合を直さなければならなくなります。

出力前の一般的なチェックはプリフライトチェックと呼ばれていて、項目は例えば以下のようなものがあります。
・色のパーセンテージの合計
・仕上げ加工のアタリ指示(折り、ミシン・スジ加工など)
・PDFへのフォントの埋め込み
・フォントのアウトライン化
・ページ順(ノンブルなど)
・作成ソフトとバージョン
・画像解像度     その他

参考 Q:プリフライト・チェックと校正は違うのですか?

一般に印刷発注者ができる範囲では、MicrosoftWordなどのデータ、あるいはWordやExcelからPDF出力したものが、かなり「完全データ」に近い「完全原稿」といえます。これはいわば「カンプ」も兼ねたもので、どのようなサイズやレイアウトが必要なのかがわかりますので、DTP作業を外部に依頼する際の「完全原稿」となり、これを支給してページレイアウトの制作をしてもらい、写真は別途支給してレタッチしてもらい、全体を校正によって微調整をして完成させることができます。
「完全原稿」の場合は制作外注になり、一定のコストはかかりますが、短納期でスムースに作業を進めるためには重要なことです。