制作お役立ち便利帳
タグ:断ち切り
冊子の中央付近のページの断ち切りにある文字や写真が切れてしまった。何が問題か?
「中綴じ」製本の場合は、中央に行くほどページの幅が狭まるようにレイアウトしなければいけません。
製本工程は、多くのページを刷版サイズに多面付けして印刷し、それを折加工することから始まりますが、製本方式によって折り方は異なります。ご質問のような冊子の中央付近が切れるのは中綴じ製本といって、一般的な週刊誌のように全ての折りを束ねて真ん中に針金を通す綴じ方です。つまり、全ての折を重ねてしまうので、紙の厚みの合計分だけ中央付近のページは左右の幅が縮まって、外側の立ち落としの部分が何ミリか欠けることが起こります。
このずれはページ数が多くなるほど、また紙の厚みが厚いほど、大きくなりますので、DTP作業で各ページを制作する段階で、断ち切りの部分を考慮してレイアウトデザインをする必要があります。
そのためにはDTP作業を始める前に印刷後の製本方式を確認し、冊子全体の台割を決めておいて、どのページで幅が狭まってしまうのかを確認しておくことになります。もし台割が確定しないうちにDTP作業を開始しなければならないのなら、ノドの断ち切りを予想したレイアウトデザインをすることになります。

