制作お役立ち便利帳
タグ:面付け
A4のチラシの印刷を頼んだらタテ目とヨコ目が混ざって納品された。
おそらくA全判8面付けで印刷したのではなく、四六判かB本判『回し11切』という特殊な面付けがされたからだと考えられます。このようにする理由は、四六判かB判の印刷機しか空いていなかった、あるいはその紙が余っていた、など印刷する側の都合だと思われます。図の黄色の6面分と青の5面分で目の方向が異なるので、ほぼ半々に近く混じったものとなります。
一般的に考えて、紙の目は印刷物の用途によって適切な方向が決まってくるので、『回しどり』という面付けはしないのですが、比較的薄い紙のペラものの場合は、印刷後の紙加工などもされないだろうと考えて、このような変則面付けが行われることはあります。
紙の目は製紙の段階で繊維の並ぶ方向がきまることから起こり、紙の折れかたや伸縮が目によって異なるために、本来印刷前に指定しておくべき項目です。ただし輪転印刷機の場合は、印刷機の大きさと仕上がりサイズの関係で目が決まってしまうので、異なる指定ができないこともあります。紙の目の説明はこのサイトにあります。
紙の目が印刷物の仕上がりに影響する度合いは、紙の質や利用方法によっても異なります。ある程度の大きさや厚みがあり、片面印刷の方がカールなどはしやすくなるので、本のカバーやオビ、中吊り広告などは特に気を付ける必要があります。
もしこの印刷物を折加工するとすると、面倒ですがタテ目印刷物とヨコ目印刷物を分けておいたほうが、折のずれを調整したり、その他諸々の問題をクリヤしやすくなると思います。
ページの順番はどう管理すればいいのか (工程)
複数のページがあるパンフレットや冊子は、編集やDTP制作の過程では1ページづつの作業ですが、印刷では大きな用紙に多ページを割り付け、さらに用紙の両面を使うために、読者が見るページの順番とは異なる単位の作業になります。そのために印刷前の校正紙ではページの順番がどうなっているのかわからない場合があります。一般に印刷サイズの校正紙は折りたたんで、最初に編集したページ順になっているか確認し、それから各ページのチェックを行います。
例えば編集段階のページの順番は以下の図のように1から7ページまであったとしても、表裏印刷では奇数のページ数でまとめられないので、8ページの台割を作成し、DTPでは1ぺ―ジづつあるいは見開き2ページという単位で制作します。次に用紙にどのようにページを置いていくかについては、その後の工程の紙の折り方から逆算して決まりますので、ページ順は一見するとバラバラな配置になります。そこで編集の台割とは別に製本加工から逆算して、ページの向きや並びを変えた面付け作業をして、印刷用の刷版を作ります。
多ページ面付けされた状態で表裏印刷して折ったものを折り丁といいます。本のような多ページの印刷物では、複数の折り丁を束ねるとか重ねて製本の仕上げをします。この製本された状態から逆算した台割は、用紙の断裁や折機の使い方などに従って決まるので、編集段階で完全に把握することは難しく、主に印刷サイドに面付けを任せることになります。印刷サイドは編集の台割を基に、実際に使う印刷機のサイズ、折機の使い方を勘案して面付け/刷版制作を行います。
ですから編集段階ではページの見開き関係や表裏関係がよくわかるような台割管理をして、各ページがそれに納まるようになっているかをチェックするのが重要でしょう。そのために複数ページの見通しが良くなるような一覧を作って管理します。(参考になるblog)
また一般には予算の関係から何ページ以内に納めなければならないという制約があり、印刷の単位となるページ数にどう合わせるかも見ておかねばなりません。編集上の台割ではノンブルに従って流れを考えるために、ノンブルのつかない表紙や目次・付き物・広告・索引などのページ数で間違いを犯しやすくなるので、印刷単位に含まれるすべてのページを把握する以下のような図での管理も行われます。ページの順番は縦組みと横組みでは異なりますので、そのチェックにもなります。
冊子の中央付近のページの断ち切りにある文字や写真が切れてしまった。何が問題か?
「中綴じ」製本の場合は、中央に行くほどページの幅が狭まるようにレイアウトしなければいけません。
製本工程は、多くのページを刷版サイズに多面付けして印刷し、それを折加工することから始まりますが、製本方式によって折り方は異なります。ご質問のような冊子の中央付近が切れるのは中綴じ製本といって、一般的な週刊誌のように全ての折りを束ねて真ん中に針金を通す綴じ方です。つまり、全ての折を重ねてしまうので、紙の厚みの合計分だけ中央付近のページは左右の幅が縮まって、外側の立ち落としの部分が何ミリか欠けることが起こります。
このずれはページ数が多くなるほど、また紙の厚みが厚いほど、大きくなりますので、DTP作業で各ページを制作する段階で、断ち切りの部分を考慮してレイアウトデザインをする必要があります。
そのためにはDTP作業を始める前に印刷後の製本方式を確認し、冊子全体の台割を決めておいて、どのページで幅が狭まってしまうのかを確認しておくことになります。もし台割が確定しないうちにDTP作業を開始しなければならないのなら、ノドの断ち切りを予想したレイアウトデザインをすることになります。





