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データに関するご質問
zipファイルをWindowsとMac間でやりとりする方法

デザイナなどからMacのデータをzipファイルで受け取ってWindowsで開こうとすると、ファイル名が文字化けしていて上手く解凍できないことをよく聞きます。またDropboxやGoogle Driveで複数ファイルをダウンロードする場合は圧縮されてダウンロードされますが、この時も解凍すると文字化けしてしまう現象も同じ原理です。
これらの対策として、送る側で対処してもらう方法と、受けた側でツールを使って対応する場合があります。後者で有名なのはCubeICE(https://www.cube-soft.jp/cubeice/)というツールで、Windowsで作られたzipファイルをMacで解凍する場合の定番です。
Windowsで作られたzipファイルをMacで解凍する場合は、The Unarchiver(https://www.benricho.org/Tips/unarchiver/)があります。
しかしそもそもなぜこのようなMacとWindowsの違いがあるのでしょうか?それは日本語をコンピュータで扱う際の文字コードはJISで決まっているにもかかわらず、両OSとも当初はシフトJISを採用し、その後OSの改定の際にバラバラに「UTF-8」でエンコードに対応させてきたからです。つまりOSのバージョンによってそれぞれいろいろなやり方をとってきました。Windows10になって両OSとも「UTF-8」に揃いつつありますので、変換ツールなしでも文字化けなくやり取りする方法も生まれました。
Windowsでは2019年のアップデート(Version 1903)で、「メモ帳」アプリの文字コードでも既定でUTF-8が使われるようになりましたが、それ以前のメモ帳では「Shift-JIS」がデフォルトの文字コードでした。Windows10ではシステムに使われている文字コード(システムロケール)を、Shift-JISからUTF-8に変更することができ、そうすると今のMacOSと同じ土俵になり、文字化けは起こりません。しかし古いWindowsアプリでShift-JISでしか動かない場合は不具合が起こることがあります。
古いソフトウェア/アプリを使用しない場合は、コンピュータ環境が今後Webをベースとするクラウドへの移行しつつあり、UTF-8が主流になりますので、Shift-JISを使う環境を極力減らし、Windows10の設定をUTF-8にしていくことをおすすめします。