プロのものづくり集
レンチキュラー印刷

付加価値の高いレンチキュラー印刷で販促効果を高めよう!

レンチキュラー印刷とは、印刷物が見る角度によって画像か異なって見えたり、立体的に見えたり、アニメーションのように動いたりする技術を使った、印刷のことを言います。

レンチキュラーレンズ(凸レンズ)の特性を利用した表現ですから、非常にインパクトがある印刷物を演出することができます。通常の印刷と比べて希少性があり、付加価値が高くなり、販促効果を発揮します。制作コスト以上の効果を得ることができるでしょう。まさにプロの技術が発揮される印刷表現になります。

レンチキュラー印刷の仕組みと構造について

見る角度によって違った絵柄が見えるのは、印刷物の凸レンズの焦点が見る角度によって、異なる原理を応用し、印刷の表面上で写真や絵を変化させているからです。人の目は右目と左目が離れているために、左右の目に写る景色の見え方に微妙な差がでます。両目の視差は距離が近い物ほど大きく、離れるほど小さくなる性質があります。このズレによって立体的な物として脳が認識するわけです。

レンチキュラーレンズはシート状になっています。レンズの表面は非常に小さなカマボコ状の凸レンズが配置されています。このカマボコ状のレンズの目の細かさによって見え方が違ってきます。レンチキュラーレンズは、用途や目的に合わせて使い分けることになります。

レンチキュラー印刷の効果の種類について

主に、6つの種類・効果があります。

1. 3Dデプス
複数の階層に分けた絵柄が、奥から手前に並べられたような遠近立体感覚を表現。
2. リアル3D
絵柄自体がリアルな立体感を持ち、そこに本物があるような写実的な3D効果を与える。
3. モーフィング
絵柄が少しずつ別の絵柄に変化していく様子を表現し、面白さや驚きを与える。
4. チェンジング
異なる数種類の絵柄をスムーズに切り替えて、1枚でいくつもの表現を実現する。
5. アニメーション
動画やアニメーションなどの連続する動きをそのまま再現し、グラフィックで動画を表現。
6. ズーミング
写真やイラストの絵柄が段々と大きくなり、迫力感を与える表現。
サンプル1 サンプル2

プロの高度な技術が光る立体感を表現

立体感を表現する「デブス3D」の場合は、遠近別にレイヤーを分ける画像処理を行います。画像の解像度は300dpi以上が必要になります。1枚の画像からオブジェクトを切り取った際、背面と重なっていた部分は不自然でなくなるように塗り足します。

注意すべきは、絵柄の変化がないベタ塗りや横向きの縞模様等からは3D効果が得られないということです。また、奥行き・浮出し設定が強い(中間地点から離れている)レイヤーほど、ボケ感が強くなって鮮明度が低くなります。テキストやメイン画像は中間点付近に配置することをおすすめします。

以上の制作方法は、レンチキュラー3D専用ソフトを駆使して制作するもので、高度な技術が要求されます。ですから、品質の高い、確かなデータを作る必要があるため、レンチキュラー印刷を手掛けているプロに問い合わせることをおすすめします。

レンチキュラーのご依頼から納品までの流れ

お問い合わせ お打ち合わせ デザインデータの入稿 3D加工処理 試作提出 修正 本番印刷 納品

まずはお問い合わせください。どのようなレンチキュラー印刷を望まれているのか。また、効果的な種類や媒体を営業担当者が提案します。重要なことは、最初の打ち合わせでお客様の要望と目的を明確にし、それに相応しいレンチキュラー印刷の商品を決定することになります。つまり、販促ツールとしてより効果のある物を作ることが重要課題であるからです。

打ち合わせが終わり、体裁が決まりましたら、デザインデータを作成します。データはお客様のほうで作っていただいても結構です。問題が発生しないように、事前にレンチキュラー専門の印刷会社に相談されることをお薦めします。データを入稿し終えますと、次に3D加工処理を行います。出来上がりましたら、通常は試作品を見ていただきます。そこで修正があれば直します。責了となれば、印刷に移ります。印刷が終わり、納品されるまでの期間は、名刺やハガキのような小さなサイズのもので、10日前後を要します。

ただし、媒体のサイズが大きくなればなるほど、レンチキュラーシートも厚みのあるものとなり、データ量も増大しますから、制作が難しくなってきます。制作日数には余裕を見ていただいて早めに取り掛かる必要があるでしょう。

レンチキュラー印刷で効果を発揮する印刷物・販促物

名刺、情報カード、ハガキ、ポストカード、POP、下敷き、ポスター、クリアファイル、各種シール、グッズ、会社案内、雑誌・書籍の表紙など、ほとんどすべての印刷物をレンチキュラー印刷にすることができます。

名刺・情報カード

名刺・情報カード

既存の用途にインパクト・希少性などの付加価値や、更なる個性や情報量を上乗せして他と差別化できます。

はがき・ポストカード

はがき・ポストカード

付加価値性が高く、グリーティングカードやグッズのほか、購入特典等のノベルティとして活用できます。

POP(ポップ)

POP(ポップ)

レンチキュラー効果で注目を集める以上に、多面的な情報提供・商品説明を実現する表現法の1つになります。

下じき・ポスター

下じき・ポスター

「飾る・眺める」を主な目的とする大きめの製品には、見る人をその絵柄の世界に引き込むほどの迫力があります。

シール

シール

タック加工を施したり、抜き型を使用したりすることで、シール・ステッカーが作れます。再剥離タイプも製作可能です。

グッズ

グッズ

限定品・記念品・コレクション等で、CD・DVDジャケットやケース等のスペシャルな演出が可能です。

レンチキュラー印刷は高度な画像処理技術と印刷品質が不可欠

レンチキュラー印刷は、3Dの視覚効果を表現する際に、専用ソフトを使って画像編集加工・合成を行います。また、高精細(600線程度)で印刷を行う必要がありますから、高度な印刷技術を持った印刷会社にしか制作することはできません。実際、レンチキュラー印刷を行っている印刷会社は限られています。相談や発注される際は、レンチキュラー印刷を専門にしている印刷会社に問い合わせてください。

お問い合わせ先:株式会社マル・ビ

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