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(173) 株式会社ミヤプロ
Officeデータに特化した B2B型 Web2print『bCAP』を開発
代表取締役
宮嵜 佳昭氏
Webからデータ入稿し印刷物を制作する「Web2print」が普及しているが、実際のところ印刷全出荷額の5%にも満たないのが現状である。そんな状況下、株式会社ミヤプロ(GC四国)では、印刷業界向けB2B型のWeb2print『bCAP』を開発し、代理店を通じて販売を開始した。印刷会社として培ったノウハウを結集し開発された『bCAP』は、法人顧客が普段使っているOfficeソフトで制作したデータに特化したソリューション。導入する印刷会社に対応したカスタマイズ運用も可能である。同社の宮嵜佳昭社長に『bCAP』について取材した。
- 株式会社ミヤプロ
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香川県高松市朝日新町16番19号
http://www.miyapro.co.jp/
Officeバージョン全てに対応し、PDFに自動変換するサービスを実現
『bCAP』とは、「Business Communication Assistance Port」の略称で、(株)ミヤプロが開発し、誠伸商事(株)(本社 : 東京都大田区北千束)が販売するというもの。Web上で印刷の受発注を行う B2Bの Web2printで、特徴はOfficeデータに特化しているところだ。ミヤプロでサーバーを用意し、クライアントにクラウドで提供するサービスで、顧客が入稿してきたデータを、PDFデータに変換して印刷データにするまでのシステムとなっている。
『bCAP』を開発した背景には「顧客の制作現場では、WordやExcel、Powerpoint等のOfficeソフトを使って印刷データを作るケースが多く、実際にそのまま印刷してほしいというニーズがあることから、要望に応えてOfficeデータに特化したWeb2printを開発しました」とのこと。
今日の法人顧客は印刷データを内製化しつつあり、ソフトもOfficeがほとんどである。印刷会社もそれに対応したワークフローが求められている。「法人顧客は社内の文書コピーや少部数の印刷物を短納期で、一括で発注できるために社内コストの軽減と作業効率の向上が図れます。受注する印刷会社も顧客に対して、経費削減のメリットを説くことで法人の新規顧客開拓に活用できるシステムになっています」。
同社が印刷会社としてこれまで多くの印刷を請負ってきた実績がある。その培ったノウハウを結集させて開発しただけに、導入する印刷会社側に合致したシステムであり、その分信頼性も高い。
「印刷会社では、Web2printシステムを開発するのに、これまで多額の開発費や運用コストが掛かっていました。それを安価で導入し簡単に運用できるようにし、全工程のコストダウンを図っています。また、新たな営業ツールとしても活用できると考えています」と、導入する印刷会社のメリットを説く。
ワークフローは、まず顧客が使い慣れたOfficeソフトでデータを作成。データは顧客の状況に合わせて、本社経由でも各拠点からでも入稿できるようにカスタマイズが可能。入稿データは、Windows版 Word、Excel、PowerPointの2003以降に全て対応しており、バージョンにかかわりなく、入稿データを自動でエラーチェックし、印刷用PDFデータに変換するようになっている。
重いデータであっても2、3分で変換し、出来上がりをアップ。一覧表には未入稿やデータ処理中と表示されるので一目で状況が分かるようになっている。また、印刷部数やニーズに応じて、オフセット印刷とオンデマンド印刷を選択できるようにしている。
同社自体が印刷会社ということもあって、現場を通して培ったノウハウが結集した運用になっているのも特徴であり、管理画面も導入する印刷会社に使い勝手の良いものになっている。「顧客の担当者名、メールアドレス、入稿日などを表示し、どの顧客にどんな印刷発注があったかが一目で確認できるようになっています」とのことだ。
他のWeb2printにない特徴として、顧客が使用したフォントが明記される点である。これはこれまでなかった機能であり、印刷会社にとっては有益な情報といえるだろう。印刷サイズはB5、A4、B4、A3など定型サイズで提供する。
「入稿データのメニューは、導入するクライアント向けに、商品や各社用にカスタマイズした専用のWebサイトを提供します」とのことで、印刷会社の営業品目に合わせた印刷受発注サイトを提供できるのも特徴である。
一般企業ではOfficeソフトを使ったデータ制作が主流で、印刷時にそのまま入稿してくることが増えつつある。従来の印刷通販会社では、完全なPDFデータのみを受け付けるところも多い中、B2Bとして、また、印刷会社の新規顧客開拓の営業ツール、あるいは既存の顧客のサービス向上につなげていくWeb2printとして、同社では大いに期待している。
導入企業にはコストダウンが図れて、新規営業ツールとして活用可能

入稿から商品納品までの流れ

サイトやメニューはカスタマイズで提供可能
