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(215) 日興製版印刷株式会社

スポットニス・箔加工のデジタル加飾で付加価値の高い印刷サービスを目指す

取締役
井上 伸彦

付加価値の高い印刷が求められている市場で、近年注目されつつあるのが、インクジェット方式で行うUV の厚盛ニス加工や、ホットフォイルによる厚盛箔加工である。従来はアナログ方式で行われていたが、小ロット生産、自由度の高いデザイン表現、デジタル印刷による短時間加工というメリットで利用価値が高まっている。東京都荒川区の日興製版印刷株式会社では、昨年10月、コニカミノルタジャパン㈱のインクジェットスポットUV ニスコーター『JETvarnish 3DS』を導入し、「凸煌」(デコキラ:Digital Decoration)の名称で、スポットニス・箔加工の新規市場を開拓している。同社代表取締役の井上一雄氏、取締役の井上伸彦氏に、導入までの経緯と同機を活用した営業方針について話を伺った。

日興製版印刷株式会社
本社 : 東京都荒川区西日暮里1-46-3
TEL:03-3803-6773(代表)
専用アドレス:dekokira@nikko-pp.co.jp
http://nikko-pp.co.jp

「凸煌(デコキラ)」の高いデザイン表現をクリエイター等に訴求し需要喚起を

日興製版印刷㈱は、DM、チラシ、カタログ、パンフレット、ページ物等の商業印刷を主体にしている総合印刷会社である。

『JETvarnish 3DS』を導入した経緯について井上社長は、「大量に印刷物を配布する時代が終焉を迎え、小ロット多品種印刷に移行した今、さらなる差別化を図る必要性を感じていました。ニスや箔押しは高級感があって付加価値を高めるものですから、個人のニーズにも応えられるのではないかと思い、それをデジタル印刷で実現できないかと模索していました。そんな折に、デジタル対応の加工機が出現したので導入を考えるようになったのです」と振り返る。

約3年前に、コニカミノルタジャパンがフランス製のJETvarnishを発売することになり、テスト段階中の実機を見に行き将来性を感じたという。その後改良を重ねてバージョンアップしたのを受けて、昨年10月に導入。同社では従来の印刷にデジタルで装飾を加えるということから、「凸煌」(デコキラ:Digital Decoration) (商標登録出願中)でアピールしている。

「加飾効果を活かすためには、お客様が何のために印刷物を作りたいのかを訊き出すことが大事だと思います。売上を上げたいのか。ブランディングしたいのか。集客したいのか。そういった目的を把握しご提案する必要があります」(井上社長)と、営業方針を説く。

営業部隊をとりまとめている井上取締役は、凸煌について「既存のお客様だけでなく、実際にデザインされているデザイナーの方にも、この表現力の高さや利便性などについて分かっていただきたいです。新たなデザインへチャレンジできる点などをアピールしています」と、企画・デザイン分野に注力した営業を重要視している。

「従来のグラフィックデザインの上に、IllustratorやPhotoshopで厚盛ニスや箔を思い通りに加工できる凸煌は、デザインの表現力の向上に繋がりますし、高級感が備わって全く別の印刷物という印象を与えます。クリエイターにとっては制作が楽しくなり、よりデザイン性を追求する向上心が高まると思うのです」(井上取締役)と、特にデザイン分野での需要に期待を寄せている。

凸煌加工された印刷物があると、思わず手にとって感触を確かめてみたくなるのが人の心理だと思います。それがDMや販促物となって届けられますと、簡単には捨てないでしょうし、当然レスポンス率の向上に繋がっていくはずです」(井上社長)。

『JETvarnish 3DS』のスポットUVニス加工の特長は、15~100μの範囲で膜厚(高さ)調整できることや、同一面の中で異なる膜厚のデザイン表現が可能なこと。また、iFOIL(デジタルエンボス箔加工)に関するメリットでは、金・銀・各色・ホロ等、多種多様な箔加工ができること。ホットフォイルならではの高輝度な再現が可能で、ニスコートされた部分に接着する専用箔によりニス部に箔が転写できる点が挙げられる。

「デジタルデータを本体に転送するだけで、1部からスポットニスや箔加工することができます。版や型を必要としないため、制作工数による短納期化、コストダウンが図られますので、お客様にとってもメリットは大きいです」(井上取締役)とのことだ。

現在、サンプル品をデザイナーや既存顧客に見せて、凸煌の特長を知ってもらう営業に注力している。名刺からハガキ、DM、パッケージ分野で需要喚起しているとのことだ。「いかに宣伝し周知していくかに懸かっていると思います。デザインコンセプトから関わっていく必要がありますから、実際の仕事になるには時間が掛かるでしょうが、やりがいはあります。クリエイターの皆様に使ってみたいと思われるようにしていくことが大事だと考えています」(井上社長)と、クリエイターへ働きかけていくことが重要だと語る。

市場がOne to Oneマーケティングに変わりつつある中で、今までになかった印刷表現や付加価値を与えるデジタル加飾サービスで、新たな印刷ビジネスを創出していきたいとのことだ。

サンプルの数々
サンプルの数々

クリエイターへの営業を重視し、今までにない印刷表現でビジネスの創出を図る

最大353×1,010mm サイズまで印字可能な『JETvarnish 3DS』
最大353×1,010mm サイズまで印字可能な『JETvarnish 3DS』