月刊GCJ
GCJビジネス開拓だネット
(233) 株式会社第一印刷所
「XMF Remote」で 500社とオンライン校正し、時短化で多くのメリットを得る
代表取締役
阿部 正喜氏
新潟市に本社を置く株式会社第一印刷所は、営業改革の一環として、2015 年 4 月から富士フイルムの Web ポータルシステム『XMF Remote』の活用を開始し、現在、約 500 社のクライアントとオンライン校正を行っている。その成果は、社内にもクライアント側にも明確に表れているという。具体的な活用例やメリットなどについて、同社の常務取締役企画開発本部長兼営業本部長・阿部正喜氏と、プリプレス工程を担うグループ会社、株式会社プレスメディアのメディア推進部付専門役・関原公則氏に話を伺った。今後、オンライン化が一層進展していく市場で同システムの利用価値はますます高まっていくものとみられる。(富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社の「XMF Remote 導入事例」から)
- 株式会社第一印刷所
-
本社 : 新潟県新潟市中央区和合町 2-4-18
TEL:025-285-7161
https://www.dip.co.jp/
働き方改革を推進し移動・待ち時間の削減で社内・顧客双方にメリット
株式会社第一印刷所は、新潟県内9カ所と東京に拠点を持つ総合印刷会社。グループ会社7社と独自のネットワーク『D's NET』を構築し、各社と連携してプランニングから印刷・加工、配送、さらにはビジネスプロセスのアウトソーシング受託、イベントの運営・施工、デジタルメディア制作に至るまで、ハード・ソフトの両面でワンストップサービスを提供している。2017年には『JetPress 720S』を導入、オフセットとデジタルのハイブリッドワークフローを確立し、ロットに応じて使い分けて、高品質で最適なコストでの印刷物を製作している。
同社は、ワークフローシステムの更新を検討した際、Webポータル機能(XMF Remote)が充実した『XMF』に着目。営業・制作の効率化も視野に入れ、2014年末に導入した。「営業で特に課題になっていたのが、校正のやり取りに多大な時間を費やしていることでした。営業の本来の業務は、お客様に付加価値のある製品や情報を提供することですが、そのための時間が校正の業務によって削られてしまっていたのです。制作部門も、営業が校正を持ち帰るのを待ってから作業するため、残業を強いられることもしばしばありました。Webポータルシステムを使えば、こうした状況を改善できるのではないかと考えたわけです」(阿部常務)。
システム検討の際、「XMF Remote」で同社が特に評価したのが、「使いやすさ」だった。関原氏は「オンライン校正などの機能が、他のシステムより見やすく使いやすいという印象を受けました。これならお客様もすぐに馴染めるのではないかと感じ、それが導入の決め手になりました」と、第一印象を語る。
導入当初はクライアントの不安を払拭するため、まずデジタル検版の機能で操作に慣れてもらい、徐々にオンライン校正に移行するなど、段階的に活用を広げていった。「検版機能だけでも、一度体験していただくと、『これは便利だね』と魅力を感じていただけたので、そこからはスムーズに運用に入っていくことができました」(阿部常務)。
「お客様にご説明したのは、校正の大幅な時間短縮が図れるということ。我々の営業が到着するのを待たずに、お客様の都合で校正が行える。そして赤字をアップしていただければ、私どもがタイムラグなしにその修正を反映することができます。もう一つは、簡単・安全にデータの受け渡しができるということです。SSL 暗号化通信のため安全性が高く、しかも当社は1つのジョブにつき10GBまでの容量を確保しているので、XMF Remoteの共有フォルダを安心して使っていただけます。この点を評価して採用いただくケースも多いですね」(関原氏)。オンライン化に抵抗感を示していた校正担当者もそのメリットを理解し、XMF Remoteの採用は加速度的に増えていったという。
また、「XMF Remote の活用を始めると、お客様の修正指示が丁寧になる傾向があります。オンラインで確実に伝わるよう整理して赤字を入れていただけるようになり、結果として校正回数の削減にも繋がっています」と関原氏はオンライン校正のメリットを話す。データの受け渡しがスムーズになり、校正にかかる時間が短縮され、校正の回数も減る。XMF Remoteによって、さまざまな無駄やロスが削減できているのだ。
時間的メリットについては、「担当者が多忙で、校正紙を受け取って見ている時間がなかなか取れないという状況でも、XMF Remoteならちょっと空いた時間にブラウザを開いて10 分ほどでチェックできてしまう。また、夜まで都合がつかない場合は、翌朝8時半頃までに赤字をアップしていただければ、私どもが始業と同時に修正作業を始めることができます。お客様は、『営業が来るまでに見ておかなければ』という縛りがなくなり、その日の都合に合わせて校正を進められるわけです」と阿部常務は話す。
一方、同社にとっての最大のメリットは、校正に関わる時間の大幅な削減により、営業や制作の働き方改革を推進できたことだ。「いままで2校・3 校まで出して何日もかかっていた校正が、1回で済むようになりました。1ジョブにつき校正が 1回減るだけでも、オペレーターの作業時間は1~2時間変わってきますから、月に何十時間もの短縮になっているのではないでしょうか」(関原氏)。
既に約500 社ものクライアントが XMF Remoteを活用しており、支障なく仕事を継続できているという。同社は今後、XMFによるワークフローをベースに上流から下流までのシームレスなシステム連携を図り、生産工程のスマートファクトリー化を進めていくとのことだ。同時に、オンライン校正の活用についてもさらなる拡大を目指すという。「将来的には、校正を全て営業レスで行えるようにしたいですね。お客様の環境やスキルの課題、セキュリティに対する不安などを解消していけば、不可能ではないと思います」(阿部常務)。
生産工程のスマートファクトリー化の推進と校正の営業レス化を目指す

Web サイトで「XMF Remote」を紹介

制作部門とクライアントが直接繋がる「XMF Remote」を運用
