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(206) エイシス株式会社

いつでもどこでもスマホでVRが楽しめる『Web VR』を開発

代表取締役
齋藤 瑛史

Webサイトやシステムの開発に関わる幅広いサービスを提供しているのがエイシス株式会社である。デザイン力と開発力をキーワードに、インターネット関連の新しいビジネスを次々と展開している。先頃、同社はスマートフォンでいつでもどこでもVRが楽しめる『Web VR』を開発し事業を開始した。企画提案から実装、コンテンツの制作までワンストップサービスを行っている。今後、VRは動画コンテンツとしてさまざまな分野で利用されていくことが考えられる。代表取締役の齋藤瑛史氏に『Web VR』について取材した。

エイシス株式会社
本社 : 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-11
https://eishis.com

スマホで体験できる手軽さとSNSによる拡散が可能なのがメリット

齋藤社長は、今回開発した『Web VR』について、「今までのヘッドセットを装着して見るVR(バーチャルリアリティ)ではなく、Web上で見ることができるVRで、当社がこれまで培ってきたアプリケーション開発の技術を活用して実装できるようにしたのが、最大の特長です」と話す。

同社のスタッフはエンジニアやデザイナーで構成されており、いわば技術開発集団と言えるもの。着目した新しいサービスが、スマートフォンを使うVRの体験型コンテンツの提供である。「これまでのVRは、興味があっても参入するハードルが高かったのですが、それが手軽にWeb上で実現できるようになったことで、BtoB、BtoCを問わず、お客様からお声がけをいただいています」とのことだ。

VRを見るためには、まず動画コンテンツを用意する必要があるが、同社でも動画コンテンツの制作を企画からサポートしており、要望があればデザインから実装、コンテンツ公開まで請け負っている。アプリをインストールしなくてもURLにアクセスすれば、その場でスマートフォンを使って見ることが可能だ。また、コンテンツはSNSでURL共有できるため、多くの人に同じ動画を見て体験してもらうこともできる。

同技術は、React VRという『Web VR』を簡単に実装することができるフェイスブック社のライブラリを使用している。それによって、Webシステムの開発力の強みを活かして、迅速な開発ができたわけである。

「お客様のホームページの中にコンテンツを埋め込むことができますから、1コンテンツとしてVRを公開することができます」。ただしVRは、長時間動画には不向きで、1分から2分程度がベストだという。

「企業の研修や人材教育の場面、あるいは製造現場などで注意喚起を促したい部分などをVR動画にするというものです。それと、エンターテインメント系のVRもあります。360度動画と3Dを組み合わせたもので提供し、Webサイトで公開する動画の差別化を図ることができます。例えば、ファッションショーでモデルが着ている服にフォーカスを当てますと、その服を売っているサイトに移動してくれて、買い物できる機能を組み込ませることもできます」。

また、リアルな映像の中にアニメーションを融合させることで、ゲームコンテンツを作ることも可能とのことだ。

「VRは360度動画にCGやアニメーションを組み込ませることで、従来の平面の動画の情報量よりも格段に情報量を拡大できるのが特長です。しかし、これまでのヘッドセットでの利用はコストやツールによって市場が広がりづらかったわけです。それがスマートフォンで利用できることになり、VRの市場を一気に拡大させることが可能になると思っています」とVRの活用シーンが今後ますます広がっていくことに期待をかける。

紙媒体との関係では、チラシやパンフ、カタログなどにVRアプリを付加し、スマートフォンをかざしてダウンロードして誘導させていく手法が主流になるが、これと同じ手法のAR(拡張現実)が、印刷会社としては取り組みやすいかもしれない。「当社も今後は『Web AR』も開発していく考えです。ARは印刷されたものにスマートフォンをかざすことで、アニメーションで別の情報を付加したり、ショッピングを可能にしたりできるので、印刷物との相性は良いと思っています」と話す。

いずれにしても、VR、ARの動画コンテンツはますます市場で拡大していくと予想される。印刷物と連携させていかに活用し、顧客のために有益な提案ができるかどうかがカギになってくるであろう。

印刷物と連携させて顧客にいかに有益なコンテンツを提案できるかがカギに

採用ページにWebVR を組み込んだ例。オフィスの雰囲気やいる人の雰囲気をVRで体験できる
採用ページにWebVR を組み込んだ例。オフィスの雰囲気やいる人の雰囲気をVRで体験できる
実際にWebVR を体験している様子。ゴーグルをつけなくても、タブレットやスマートフォンをかざすだけでVR 体験ができる
実際にWebVR を体験している様子。ゴーグルをつけなくても、タブレットやスマートフォンをかざすだけでVR 体験ができる