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(199) スターティアラボ株式会社

シンプルで分かりやすく導入しやすいMAツール「BowNow」を提供

取締役・WEBプロモーション事業部長
金井 章浩

マーケティングオートメーションツール(MAツール)が市場に広がりつつある。印刷会社でも販促展開・顧客獲得のためのツールとして今後注目する必要があるが、導入コストや操作性を考えると、まだまだ難しいのが現状だ。そんな状況下、スターティアラボ㈱が今年7月から独自のMAツール「BowNow」の提供を開始した。シンプルで分かりやすい操作性と低額料金で好評を博しているが、印刷業界でも既に導入している会社があるという。「BowNow」について取締役・WEBプロモーション事業部長の金井章浩氏に取材した。

スターティアラボ株式会社
本社 : 東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリス19F
https://www.startialab.co.jp/

顧客をステータスごとにランク付けし行動をクリアすれば見込み度を上げる

BowNowについて、金井取締役は「MAツールの導入のハードルを低くして、あらゆる企業様に使いこなせるものを提供するために開発しました。シンプルで分かりやすい機能と操作性が特長です」と語る。

「通常のMAツールは何もかも機能が詰め込まれて複雑なものが多く、コストも高額になっているのが現状です。中小企業には導入しづらく、導入しても使いこなせずにいることが多いです」と、他社のMAツールの問題点を指摘する。

そこで同社では、マーケティングの担当者から経営層まで一貫して活用できる設計にして、あらゆる業種に対応したMAツール「BowNow」を開発した。見込み客であるかどうかを見極めるには、Webサイトにアクセスしてきた来訪者を適切に判断していかなければならないが、これまではスコアリングという手法が主流だったという。スコアリングとは、来訪者に見てもらいたい本来目的としている重要なページとあまり重要視していないページなど、ページごとに点数を付けて点数の多い来訪者ごとに見込み度を測るというものである。

「スコアリングの手法ですと、アクセス数が増えて点数さえ貯まれば高い見込み客として判断されてしまうわけです。しかし、点数が多くても必ずしも見込み度の高い顧客とは限りませんし、スコアの付け方や点数配分などの初期設定に時間とノウハウを要します。また常に調整し見直す必要があり、扱うのが難しい割には効果が期待できない面があるため、ホットリードの見極めが難しいわけです。そこで当社は独自にABM(アカウントベースドマーケティング)という手法を考えてBowNowに搭載しました」と、ホットリードに導く独自の手法を策定したのである。

ABMとは、見込み客となり得る業種、地域、企業規模、購入履歴などの要素から、予め来訪者をステータスごとにランク付けし、そのランクごとに定めた行動をクリアしてきた顧客に対して、見込み客の重要度を決定していく手法で、特にBtoBのビジネスでは、ユーザーの見込み度を検討する上で有効だと同社ではみている。

管理画面では、最初にA、B、Cというように見込み客をポテンシャルに応じてランク付けし、それぞれに独自の設定を行う。例えば、第1段階は「メルマガ登録」、第2段階は「資料ダウンロードorセミナー参加」、第3段階は「月内サイト閲覧数10PV以上」、第4段階は「デモ発行or見積依頼」、第5段階「企業内での閲覧人数3人以上」というように、関係性が深まることで、見込み度をアップしていくシステムになっている。このランクアップを自動的に行うのがBowNowの最大の特長になっている。

またBowNowの機能は、「フォーム作成が無制限」「会員サイト化」「リード登録(一括・個別)」「見つける(分析する)」「条件抽出」「企業情報の自動分析」「企業情報の閲覧」「サイト閲覧者の企業名を自動表示」「個別ログ管理」「名寄せ(リード・企業)」「グループごとにメール配信」「追客する」など、シンプルながらも十分な機能を搭載していることもあって、既に1,000社を超える企業が導入しているとのことだ。

導入に当たっては、リード数やPV数を制限し、登録ドメイン数1件、メール配信不可などの条件を設けた、月額費用が0円というフリープランを用意している。その他、有料プランとして利用範囲や機能増強に応じて3つのコースを設けている。

印刷会社としては自社で導入するのも良いし、顧客企業に勧めて、運用面でのサポートや印刷受注に繋げていくことも可能だろう。まずはフリープランを試用して、その機能を体験してみる価値はあると言えるだろう。

中小企業にとって低料金で導入できて操作しやすいので利用価値がある

ユーザーをポテンシャルの高さと見込み度によってランク付けをする
ユーザーをポテンシャルの高さと見込み度によってランク付けをする
Webサイトにアクセスしてきたユーザーの企業情報などを自動分析し可視化するさまざまな用途に活用できる
Webサイトにアクセスしてきたユーザーの企業情報などを自動分析し可視化するさまざまな用途に活用できる