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(232) 株式会社 千葉印刷
「Iridesse」の特殊紙+特色による多彩な提案で差別化図り、受注拡大
代表取締役
柳川 満生氏
東京・渋谷区に本社を置く株式会社千葉印刷は、2018 年 11月にカラーオンデマンド・パブリッシング・システム『富士ゼロックス Iridesse™ Production Press』(以後、「Iridesse」) を導入し、さまざまな用紙とゴールドやシルバー、メタリックカラーなどの特殊色を活かした印刷物で POD ビジネスを展開している。同社には印刷物の手触り感やデザイン性に強いこだわりを持つクライアントが多いとのことだ。特殊紙と特色による多彩な提案で同業他社との差別化を図り、受注の拡大に繋げているという。Iridesse をどのように活用し、どんな価値を提供しているのか、柳川満生社長に話を伺った。
- 株式会社 千葉印刷
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本社 : 東京都渋谷区円山町 25-5 YMプリントタワー
TEL:03-6415-0095
https://www.chiba-print.co.jp/
金・銀・メタリックカラーを駆使した“プラスアルファの提案”
株式会社千葉印刷は、POD 機を4台(カラー3台、モノクロ1台)、オフセット印刷機を2台持ち、カタログ・パンフレットからチラシ、メニュー、ポスター、名刺、封筒まで、幅広い印刷物を手がける総合印刷会社である。渋谷駅に近いということで、飲食店やアパレル、百貨店などからの受注が多いのが特徴だ。特殊用紙の在庫と知識が豊富で、印刷技術だけでなく、マテリアルからの提案に定評がある。
同社ではクライアントへの訪問営業だけでなく、本社1階の打ち合わせスペースで見本の出力などを行いながら商談を進めるスタイルをとっている。「店頭ですぐに見本をPOD出力してお見せできるというメリットがあり、それを期待して来店されるお客様も多いです。そんなお客様にとって身近な“ 印刷屋”でありたいです。PODの世界では特に“身近な存在 ”になることが重要だと思うのです。お客様のことをどれだけ分かった上でコストやクオリティの要望に応えられるか。特に当社の場合は変わったものを作りたいというお客様が多いので、紙や色についての提案で付加価値を乗せていくということを大事にしています」と、柳川社長は営業方針を話す。
そんな千葉印刷が Iridesseを導入したのは 2018年11月だった。「白」を使った印刷物のニーズが増えてきたことが導入の理由の一つだという。他のPOD 機ではホワイトトナーの濃度が足りないということで試行錯誤していたが、Iridesseが発売されたので早速検討すると、ホワイトトナーの濃度はもちろん、CMYKの色再現性・安定性にも優れていたので、これなら厳しい品質要求を満たせるという手応えを感じたという。また出力品質もさることながら、RIP 処理が速かったこともあって導入することになった。
もちろん、Iridesse の大きな特長である金・銀やメタリックカラーの活用も視野に入れての導入だった。特色のニーズも確実にある。しかし、POD 機で特色を使えることはクライアントにはほとんど知られていなかった。
そこで同社は、金・銀を用いたメタリックカラーのサンプルチャートを作成し、クライアントに配布。チャートにはデータの作成方法も記載し、認知を広げていった。

1階受付に設置された『富士ゼロックス Iridesse™ Production Press』
クライアントの喜びの声が社員のモチベーションアップに
こうした取り組みの結果、認知が徐々に広まり、今年に入ってからは2日に1回は金・銀・白を使うまでになっている。Iridesseでしか再現できないメタリックカラーがあるため、時には1万~2万部という、通常はオフセットで印刷するようなロットの仕事をIridesseで出力するケースもある。「Iridesseで出したサンプルをお見せすると、『こんなにきれいなの?』と驚かれます。いまはPODでもこれだけの表現ができるのだという認知をもっと広めていかないといけませんね」。
クライアントとのやり取りの中でも、要望通りに仕上げるだけでなく、それにアレンジを加えたバリエーションも積極的に提案しているという。
「お客様の目的をより高い次元で実現するために、こちらからのアイデアを併せて提案するようにしています。4色の仕事でも、内容に応じて金・銀・メタリックカラーを使ったものも一緒に提案しています。用紙についても2種類以上お出しすることが多いですね。すると、ほぼ例外なく『面白いね』と興味を示していただけます。たとえ採用されなくても、当社としては提案した分の経験を積むことができるので、決して無駄にはならず。財産になっていきます」とのことだ。
クライアントの期待を超える“プラスアルファの提案”も、千葉印刷が厚い信頼を得ている理由の一つだろう。また同社では、営業部門の全員がこうした多彩な付加価値提案を行えるよう、情報の共有を徹底している。
さらに「RIP処理が速くなったおかげで、出力待ちが劇的に減りました。生産効率が上がり、残業時間も削減できています。また、文字化けなどのトラブルで再出力することもほとんどなくなりました」とのこと。
特殊紙の使用が多い同社において、出し直しの削減(=ヤレ紙の削減)は大幅なコストダウンに直結する。また、トラブルの削減や生産効率の向上で時間が読みやすいということで、「お客様からスケジュールを聞かれた時にその場で即答できます。これはお客様にとっても嬉しいことだと思います。いま、世の中のスピード感がどんどん変わり、情報を素早くキャッチできることがあたりまえになっていますから、印刷会社もやり取りのスピードを上げていかなければいけません」と、時短の重要性を説く。「お客様に喜んでいただけることが増えたことで、社員のモチベーションもさらに高まっています」と、Iridesseを導入したメリットを享受している。
柳川社長は、「今後はメタリックカラーを使ったシールなどにも挑戦してみたい」と、Iridesseによる特色表現にさらなる意欲を見せた。

金・銀を使用したメタリックカラーのサンプルチャー
