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(234) 愛和印刷株式会社

パートナーである社員を大切にし、戦略的CSRを目指して新規ビジネスに挑戦

代表取締役
阿部 国弘

愛媛県今治市にある愛和印刷株式会社は、2019年12月、全日本印刷工業組合連合会が推進している CSR 認定制度のツースター認定を取得し、積極的に地域社会に貢献している総合印刷会社である。阿部国弘社長は自らさまざまな資格を取得しCSR活動を展開している経営者で、社員たちもその姿を見てCSR活動に関心を持つようになってきた。また同社は社員は大切なパートナーという理念を持っており、ワークライフバランスを積極的に取り入れ、社員の働きやすい環境を整備してきた。事業では各種後加工機を揃えワンストップサービスを展開しているが、昨今はデザインも重視するようになった。CSR 事情や今後の展望について阿部社長に話を伺った。

愛和印刷株式会社
本社:愛媛県今治市祇園町 3-2-1
TE:0898-32-0110
https://aiwa-print.com/

CSRに関する認定・資格を取得し積極的に働き方改革を目指す

阿部社長は、愛媛県印刷工業組合の副理事長という立場から全印工連の組合事業を率先して行ってきた。そのこともあって昨年、GC四国の株式会社ミヤプロ(宮嵜佳昭理事長)に次いで、CSR認定制度のツースター認定を取得した。認定取得のための申請書類は阿部社長自らが制作したという。「ワンスターの3回目の更新が終わった後の比較的作業がしやすい夏場にツースターの取得のための作業に取り掛かり、12月に認可をいただきました。ツースター認定を取得したのは、経営者がCSRの大切さに気づき、活動している姿をステークホルダーの皆様に見せていかなければならないという想いがあったからです」とのことだ。

また、「もともと弊社は常に向上心を持ち、元気に活き活きと仕事に取り組み、お客様と地域の皆様の発展のために印刷物を通じてお手伝いしていくことを経営理念として掲げています。CSR が経営理念に即している点も認定取得の原動力になっています」と話す。

地域社会に向けた活動では、住宅地の中に工場があるため、営業車のアイドリングをストップし、工場からの騒音を極力出さないなどを心がけていたり、温室効果ガス排出量削減対策として、事業所でのエコドライブに積極的に取り組んだりしている。同社は愛媛県エコドライブ推進事業所として登録しており、毎年エコドライブ取組実績報告書に実施内容や成果を記載して提出しているという。また、愛媛県が実施している「えひめCO2削減エコ活動コーディネート事業」にも参加し、会社だけでなく社員全員が家で節電したことを書類に記載し提出して認定を取得している。

さらに、サステナビリティ経営とSDGsが主催する「CSR検定3級」を取得し、CSRに関連するものではほかに、2010 年度に愛媛県から「えひめ子育て応援企業」にも認証されており、男性社員であっても育児休業の取得を希望すれば、円滑に取得できるよう部署ごとにフォローし応援体制づくりをしているとのことだ。

「弊社は仕事と家庭の両立を重視しています。私自身が産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格を取得しています。経営者と社員の立場の違いもありますが、ストレスフリーの相談などにも乗っています。社員は大切なパートナーですから、共に社風を創って働きやすい職場にして事業を進めていくようにしています。若い人は中小印刷会社にはなかなか就職してくれる状況ではありませんから、長く勤めてくれる社員はなくてはならない存在です」と、社員あっての会社を強調する。

リョービ製 B2 判全自動オフセット4色機
リョービ製 B2 判全自動オフセット4色機

企画から人のワンストップサービスで新規ビジネスの開拓を目指す

また同社は、「多様な人材を受け入れ、積極的にダイバーシティの理念を実践しています。今は世代だけでなく家庭の事情が異なる社員が混在する職場になっていますから、昔のように朝夕の決まった時間に就業する勤務体系を続けていくことは難しいです。社員の事情に合わせた新しい働き方や雇用形態に取り組んでいく時代になっていることを実感しています」と、独自のワークライフバランスを展開している。

さらに同社では、一人が二役の多能工化を進めており、業務の効率化や社員同士をサポートできる仕事環境を整えて、働き方改革実施以前から社員のために働き方を改善してきた。

CSRは地方都市である今治市でも少しずつ認知度が高まってきているとのことで、「弊社としては、CSRに熱心な印刷会社であることをもっとアピールしていかなければと考えているところです。戦略的CSRとして今後は環境印刷を推進すると共に、これまであまり取り組んでこなかったシール・ラベル印刷や商品企画に積極的にチャレンジしていくつもりです」と、CSRをビジネスに結び付けていくことが今後の目標だと語る。

阿部社長はシール・ラベル印刷にさらに注力して新規開拓を考えている。その一環として、一昨年度「酒販免許」を取得した。「以前、顧客が得意先にお渡しする記念品として、オリジナルラベルの日本酒を50 本ほど納品しました。これは弊社が企画から請け負った商品で、ラベルのデザインが顧客から高評価を得て、この分野の企画やラベルのデザインなどで少し自信が付きました。これからも企画・デザイン分野に携われるような仕事を取っていければと考えています」と、今後はデザインにも注力していく方針だ。

同社は各種後加工機を導入していることからも、企画から製本まで一貫体制のワンストップサービスを展開できるのが、生産面での強みになっている。

現在、愛媛県ではワイン造りが盛り上がりつつあり、新しい名産品を展開する動きが出てきている。「ワイン関連のビジネスが見込める可能性があるため、弊社ではワインビジネスにアプローチをかけて、ラベル印刷や販促でお役に立てることができればと考えています。しかし、課題は人材不足です。新規開拓ができる営業社員を求めているところです」と、営業面での人材確保を課題にしている。

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