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(207) 入船製本工房
「本づくりのプラットフォーム」でデジタル印刷後の受け皿を目指す
代表取締役
木戸 敏雄氏
株式会社木戸製本所(本社:新潟市東区)は、昨年8月に東京都中央区に入船製本工房をオープンさせた。オンデマンド印刷専用で1冊から受注する製本専門店である。製本のプロとしてPUR無線綴じの本格的な加工にも対応しており、簡易製本だけのショップとは一線を画しているのが特長だ。オンデマンド印刷機の普及で印刷会社、一般企業が本格的な製本を求めるニーズが出てきた。そこでこれまで培った製本技術で高品質の本づくりを目指すために同製本工房を都内で始動した。木戸敏雄社長に入船製本工房について取材した。
- 入船製本工房
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入船製本工房:東京都中央区入船1-9-6 Ts ビル1階
本社 : 株式会社木戸製本所 : 新潟市東区津島屋7-2
https://i-seihon.com
http://www.eseihon.com/kido/
PUR無線綴じやハードカバーの付加価値の高い製本を提供していく
木戸社長は、「将来のことを考えますと、新たな市場を開拓していく必要がありました。当社は15年程前にグループ会社の『喜怒哀楽書房』を立ち上げ、句集・歌集などの自費出版を全国展開してきましたが、さらに、2015年にアルバムなどを製本化する株式会社GiHを設立し、保育園や幼稚園向けアルバムの作成や各種フォトブック制作などギフト商品のビジネスも展開し、新たな市場を開拓しています。デジタル印刷機で刷った後にハードカバーにする本づくりのノウハウを蓄積してきました。デジタル印刷時代を迎えて少部数の製本受注のニーズがますます高まってくることが予想されます。その受け皿が求められると考え、東京で“本づくりのプラットフォーム”を展開しようと、昨年夏、入船製本工房を設立しました。コンセプトは『製本を内製化するよりも便利に使える製本パートナー』になります」と、設立経緯とコンセプトを語る。
オンデマンド印刷機からの製本は、簡易の綴じを中心にしたサービスが街中の出力センターで可能である。だが、「デジタル印刷機の後加工でも壊れないしっかりとした本を提供するニーズもある上、プロの製本会社として少部数でハードカバーやPUR無線綴じ製本ができる付加価値の高いサービスも提供していくことを考えたのです。デジタル印刷機が普及しつつあるので、製本の受け皿として今後ますます需要が出てくると思っています」とのことだ。
「例えば、観客の中には月に2回製本の仕事があるのに、製本会社に持ち込んでも少部数であるために受け付けてもらえないケースがあります。しかし、製本機を導入して内製化するのは多大なコストや人材育成で大変です。そのようなお客様の仕事を当社に任せていただければ、投資する必要もなく、プロの高品質な製本作業で本を納品することができます」とアピールポイントを話す。
入船製本工房は、上原弘文所長ご夫妻の2人で運営している。顧客は入船製本工房のホームページにアクセスし、オンライン見積りシステムで見積もりをして、登録後に発注する仕組みをとっている。PCやスマートフォンからアクセスでき、見積もりに納得すれば、同社のトラックが刷本を引き取りに伺うというもの。製本が完了すると、同社のトラックで納品されるという仕組みだ。納期は基本的には刷本集荷から2営業日で納品することになっている。集荷・納品サービスエリアは都内中央区・千代田区・港区・江東区に限定しているものの、それ以外の全国版も用意し柔軟な対応をしている。年会費を払った会員には、集荷・納品の無料や一部キャッシュバックなどの特典も用意している。
「他社との差別化は、PUR無線綴じ製本を1冊から受注している点です。PURによる製本は粘着強度が高く壊れにくい上に、開いた時にノド元まで開くのでコピーしやすいのがメリットです」とのことだ。
印刷会社が顧客からデジタル印刷機で印刷した頁物を高品質な本にする場合であるとか、一般企業が社内のデジタル印刷機を使って出力した用紙を本にする場合に、同社が受け皿となって製本化するサービスを展開していくことで、製本の隙間ビジネスを担えるかもしれない。「今後は都内の別の場所でも、同様の製本工房を設けてサービスを展開していければと考えています」と意欲を示している。
「デジタル印刷機の後工程で本格的な製本を望むニーズに応えて、“本づくりのプラットフォーム”を目指していきたい」と言う木戸社長。前工程の印刷会社としては、入船製本工房が少部数でしかも高品質の製本を任せられる協力会社として、大いに考えられるのではないだろうか。
顧客の製本パートナーとしてデジタル印刷後の少部数ニーズに応える

ホリゾンのPUR 製本機を使っての作業

ホームページ上に設けられたオンライン見積り画面
