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(222) 株式会社アポロ製作所
他社ができない特殊印刷・加工の開発型メーカーとして確固たる地位を築く
代表取締役社長
白井 健一氏
ネームプレート、各種シール・ステッカー、販促物・ノベルティーの印刷加工などを得意分野にしている株式会社アポロ製作所。最大の売りは、紙媒体だけでなくガラス・金属・プラスチック・皮革への印刷加工で、他社ができない仕事を1 個から引き受ける開発力と技術力を持っていることだ。都内と札幌に自社工場を持ち、特殊印刷・加工の小ロット多品種生産の事業を展開していることから、一般企業だけでなく印刷会社の同業者からも依頼があり、業界で確固たる地位を築いている。このほど、独自開発の製品を販売するグループ会社を設立し新規事業にも乗り出した。白井健一社長に取材し、ものづくりについての考え方、オリジナル製品を中心に紹介する。
- 株式会社アポロ製作所
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本社・工場:東京都荒川区西日暮里1-49-11
アポロマークビル
TEL:03-3802-3291
http://www.aporo-ss.co.jp/
さまざまな技術・ノウハウを蓄積し、OEM生産で安定した受注を確保
株式会社アポロ製作所は、1961年に金属ネームプレート(銘板)を製造する会社として創業。ネームプレートを作る手段として、金属、プラスチック、皮革、ガラスなど、紙以外の素材に印刷を施し、後加工の研鑽を積んで技術を培ってきた。同業他社ではできない仕事に応えるということを、経営方針に掲げている。
「お客様からは、他社ができない技術を要する特殊な印刷加工や、あるいは納期に間に合わせるために当社に仕事を依頼されてきます。都内の自社工場で製版を含めた一貫生産体制を築いていますから、そのため、1個の小ロットから中大ロットまで柔軟に対応できるようになっています。お陰様で安定した受注があります」とのことで、今では特に営業を仕掛けなくてもWebサイトなどを通じてコンスタントに受注があるとのことだ。
「他社でできない仕事を受けるわけですから、当社希望の適正価格を設定できるのが強みです。お客様にとっては困っていた問題が解決できるわけですし、社会的にも意義がある仕事だと思っていますから、三方よしの経営と言えるでしょう」。言い値とは言っても、低コスト化を心がけているため、実績を上げることができて顧客から厚い信頼と高い評価を得ているわけである。そんな付加価値の高い仕事ができるのも、さまざまな印刷加工のノウハウを学び、多種多様の仕事をこなしてきたからこそである。
同社は特殊印刷・加工専門の開発型メーカーと銘打ち、顧客のものづくりにおける問題の解決や、OEM生産に応えてきたため、さまざまな印刷技術のノウハウを蓄積することができた。それが同業他社との差別化になっている。
これまで開発・制作してきた商品数は枚挙に暇がないが、最近のものでは、小ロットで短納期を謳っている「版・抜き型不要の超耐久ステッカー・ラベル」、見る角度によって柄が変わるアクリル製の「チェンジング定規」、貼った感のないフィット性抜群の「転写ステッカー」などが挙げられる。「いろいろな印刷技術を持っていますから、小ロット、中大ロット、表現の仕方などによって、印刷方法を変えて対応することができます」と、営業担当の黒河春美氏は言う。
中でも製品、素材、印刷物の強調したいポイントを立体的に 仕上げたり、効果的な演出をしたりする加工技術「マッスルプリント」(厚盛印刷)が得意分野で、「厚盛印刷は安価で受注している中国では真似ができませんから、お客様は当社に依頼してきます。また、最近ではイベントやスポーツ観戦で流行しているタトゥーシールは、独自の技術を使って小ロットでの低価格化を実現したことで、注文が増えています」(黒河氏)とのこと。
BtoBのOEM製品が主体になるため、取り扱っているものは屋内外サイン・ディスプレイ、横断幕・懸垂幕、ポスター、パネル、タペストリー、カッティングシート、大型ラミネート・パウチ加工、ウォールステッカー、マグネットステッカー、両面ステッカー、各商品の特殊名入れ・ロゴ入れ、各種ノベルティー・販促品など、多種多様にわたっている。
白井社長は、「当社はお客様のアイデアを具現化する仕事ですから、その都度新しい印刷加工に出会うことが多く、そのたびに開発力が問われます。ほとんどはOEM製品になりますが、印刷会社さんで自社でできない仕事がありましたら、当社にご相談ください」とのことだ。
そんなOEMが主体の同社にも、オリジナル製品はないわけではない。以前、ICカードの表面に貼ってはがせる特殊素材を採用した『カードデザインジャケット』を独自の商品として販売した。通勤・通学定期のICカードに表示されたプライバシー情報を隠したり、カードを傷めたりしないために開発したものであるが、好きなデザインを印刷できるということでヒット商品になったのである。
そこで、オリジナル商品の販売にも注力するために、このほど、新会社のアジルジャパントレーディング株式会社(黒河春美社長)をアポロ製作所内に設立した。新会社では、デザイン性溢れる透明なアクリル製のリユースボトル、光が当たると乱反射して絵柄が輝くスマートフォンケース、デザイナーとのコラボで生まれた印刷部分も水を吸水する美濃素焼き吸水コースター、特殊印刷技術を用いて立体感と奥行き感を表現するLED 看板「ART ILLUSIONSIGN」などを販売していく方針だ。
顧客のさまざまなニーズに応えて、商品開発力の重要性を信条に、新しいものづくりにチャレンジしている同社ではあるが、モットーは『何でもやるぞ! ただし印刷業』とのことで、特殊印刷・加工に関するビジネスが領域であり、業種への拘りは持ち続けている。

オリジナル商品のリユースボトル
デザイン性、開発力を活かしてオリジナル製品を販売する新会社を設立

光で乱反射するスマートフォンケース(左)/美濃素焼き吸水コースター(右)
