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(231) メイドバイジャパン株式会社

グッズ・ノベルティを海外生産で日本品質を実現するモノづくりカンパニー

代表取締役社長
原 敏史

グッズ・ノベルティの企画製作をしているメイドバイジャパン株式会社は、安価で安定した高いコストパフォーマンスを実現する厳選した中国工場と直接取引しているのが特徴である。しかも自社検品所で全数検品・梱包を行い、高いジャパンクオリティを実現し同業他社と差別化を図っている。今日、グッズ・ノベルティ製造は競争が激しい業界であるが、同社は中間業者をなくすことで低コスト化しており、また企画・デザインから携わることでオリジナル商品を製造できるメリットもある。そんな同社はコロナ禍で顧客をサポートするために「送るグッズノベルティ」「クリエイター EC グッズサポート」の新サービスを始めた。原敏史社長に新サービスとグッズ・ノベルティ製作の事業について取材した。

メイドバイジャパン株式会社
本社 :東京都渋谷区南平台町 15-10 プチビル 5F
TEL:03-6415-6511
https://mb-j.jp/

中間業者を省いて中国工場で安価で製作し、万全な検品工程を経て「日本品質」を実現

メイドバイジャパン株式会社は、10年ほど前からインターネットに注力してグッズ・ノベルティ製作・販売をしてきた会社で、有名アーティストのオリジナルグッズ製作などを中心に幅広く展開している。最大の特徴はモノづくりにあり、一般的なノベルティではなくオリジナルのユニークなグッズを製作している点が同業他社と大きく異なるところである。「近年は顧客が広告代理店を頼らないで自社でマーケティング活動を展開し、グッズ・ノベルティを製作する動きが出てきています。オリジナルグッズを安く作るために企業がネットを介して製作会社を探す中で、弊社にたどり着くケースが増えています」と、原社長は需要拡大の要因を説く。

同社の経営方針は、海外生産による低コスト化に加えて、ジャパンクオリティを実現するということにある。「弊社では中国の工場と直接提携して中間業者を省くことでコストダウンを実現しています。また、日本向けの高い品質を提供することを信条にしていますから、現地の自社検品工場にて全数検品して輸入しています。品質を最も重要視していますから、品質管理については万全の体制を敷いています」と、ジャパンクオリティを信条に品質管理を徹底しているという。

しかも、企画から携わるオリジナルグッズやデザイン・素材を自由にアレンジしたユニークなグッズを製作することも可能で、そのような同業他社に対する優位性がますます受注の増大に繋がっているとのことだ。

このほど開始した「送るグッズノベルティ」と「クリエイターEC グッズサポート」とはどういうサービスなのか。「送るグッズノベルティ」はその名の通り、今まで企業が販促で店舗やイベント会場、街中でユーザーに配っていたグッズ・ノベルティを、メール便や宅配便を使ってユーザーに直接届けるというもの。新型コロナウイルスによってグッズ・ノベルティを配布できない企業が急増していることから、同社では顧客に代わってグッズ・ノベルティ製作から配送までを、ワンストップで行うサービスを開始したのである。同社が製作したグッズ・ノベルティは、提携のロジスティックス会社で保管し、必要な個数を、必要な時に、必要な場所へ配送することができるオンデマンドサービスを実施している点も特徴である。

「送るグッズノベルティ」の製作から配送フロー
「送るグッズノベルティ」の製作から配送フロー

“ウィズ・コロナ”に対応した製作から配送までワンストップサービスを開始

顧客にとっての活用のメリットは、①感染症や天候などの影響を受けずに確実にユーザーに届けられる。②事前に紙面やWeb、SNSなどでキャンペーンを実施することで、商品配布数を予測・決定することができる。③決められた数を製作することで無駄が生じない。④DMを内包したりして各種マーケティングを同時に行える。などが挙げられる。「お客様には発送コストが発生しますが、発送先のユーザー様の情報を取得できるため、配送後のプロモーションに繋げることもできます」と、マーケティング活動に展開できるメリットもある。

もう1つの「クリエイターECグッズサポート」は、エンターテインメント業界のアーティストやクリエイターが簡単にグッズ製作・販売できるよう支援するサービスである。コロナ禍によってライブやイベントが軒並み中止されている状況下、今後のウィズ・コロナを視野に入れて、アーティストやクリエイターの新たな収入源としてECサイトを通じたオリジナルグッズの製作・販売を支援するというもの。

フリーランスのアーティストやクリエイターは、グッズ製作・販売で悩みを抱えているケースが多い。①グッズデザインができる人材を知らない。②グッズの仕入れルートがない。③グッズを販売するECサイトがない。④生産ロットが大きくなると在庫リスクが生じる。⑤物流のルートを知らない。などの問題がある。それらを軽減し解決するためのサービスでもあるのだ。「資金がないアーティストには多くの不安要素があります。弊社ではデザインから販売まで小ロットをワンストップサービスで支援しますので、安心してファンにグッズを送れるようにしました。アーティストとファンとの繋がりをサポートしていければと思っています」とのことだ。

地下アイドルのように個人で活動しているアーティストは、ファンに買ってもらうためのグッズの製作・販売をする術を持っていないことが多い。しかもコロナ禍でライブができない状況では、ファンにグッズを販売することもできない。「クリエイターECグッズサポート」のこの仕組みを利用すれば、直接グッズをファンに販売できるため、ライブができない期間だけでなく、グッズ販売という収入が得られる仕組みを築くことが可能である。個人で活動しているアーティストにとっては心強いサービスである「在庫なしのグッズまるまる委託プラン」も用意しているとのことだ。

「創業から累計400万個以上の著名アーティストやアニメ版権のグッズ製作の実績があります。そのモノづくりのノウハウを活かして、アーティストやクリエイターを応援できればと思っています」と話す。

「在庫なしのグッズまるまる委託プラン」の流れ
「在庫なしのグッズまるまる委託プラン」の流れ