月刊GCJ
GCJパーソンズ
(185) 森本 千賀子
人と企業を結ぶオールラウンダーエージェント
リクルートに25年間在籍し、転職エージェントとして多くの企業の人材戦略コンサルティング、採用支援サポート等を手掛けてきた森本千賀子さん。2017年3月に株式会社morichを設立し代表取締役に就任、10月独立した。TV、新聞、雑誌など各メディアに登場する中、全国の自治体や教育機関での講演・セミナーなどにも招かれ、忙しい日々を送っている。しかし、本業は人と企業とサービスの課題を全方位的に解決するオールラウンダーエージェントである。人材採用支援を中心に事業内容について話を伺った。
森本 千賀子 MORIMOTO CHIKAKO
- PROFILE
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1970年滋賀県生まれ。獨協大学外国語学部英語学科卒。1993年リクルート人材センター(現リクルートキャリア)入社。転職エージェントとして大手からベンチャーまで幅広い企業に対し人材戦略コンサルティング、採用支援サポートを手掛けて、経営幹部・管理職クラスを求める企業ニーズに応えて多大な実績を上げる。2017年3月株式会社morich設立、代表取締役に就任しオールラウンダーエージェントとして活動。同年10月独立。TV・雑誌・新聞など各メディアから想いを発信。著書多数。
25年間で2,000名を超える転職に携わってきた
Q 事業内容について教えてください。
当社では人材紹介事業、経営コンサルティング事業、組織・人事・採用関連支援サービス事業、ビジネスパートナー、ビジネスアドバイザリー事業、ビジネスマッチング事業、セミナー・研修・講演会・講座関連事業などを手掛けています。従来型の人材紹介エージェントを越えた、人と企業、事業を含めた全方位的なソリューションビジネスを行っています。
Q なるほど。人材やビジネスに関するさまざまな事業をされていらっしゃるのですね。
はい。リクルートに入社してから25年間、転職エージェントとして大手企業からベンチャーまで幅広い企業に対して人材戦略コンサルティング、採用支援サポートの人材コーディネートを任され、2,000 名を超える転職に携わってきました。主に経営幹部や管理職クラスを求める企業のニーズに応えて最適な人材を企業に紹介してきたわけです。その結果、1,000 名を超える経営者の相談役として親交を深めることができて、累計売上実績は歴代トップの成績も残すことができました。お陰様で会社からは30 回を超える表彰も受けました。
Q そんな輝かしい実績をお持ちなのに、独立された理由というは…。
お客様が困った時に、お助けしたいという気持ちがもともとありましたので、人材紹介に限らず、コンシェルジュ的にさまざまなニーズに応えられる仕事をしたいと考え、会社を設立したわけです。その際に、「オールラウンダーエージェント」という独自の肩書を作って活動することにしました。転職や中途採用支援ではカバーしきれない企業の課題はたくさんありますので、それぞれの企業の経営者に課題解決に向けた提案をしています。独立したことで制約を受けなくなりましたので、老若男女の人材について、全方位で応えていくことが可能となりました。
Q やはり経営者と直接ビジネスされることになるのでしょうか?
はい。意思決定者と繋がってビジネスすることになりますから、お客様はオーナーカンパニーが多いですね。オーナー自身や経営陣にお会いしてビジネスを進めることになります。企業と企業を繋ぐビジネスマッチングでは、もっと事業領域を拡大したいという企業同士を結び付けて、お客様同士の業績向上に貢献させていただいています。当社では経営者と求職者、あるいは企業同士のビジネスマッチングでは、両者に共通する価値観が同じ方向に向いているかどうかに徹底的に拘っています。それがmorich 流になります。私自身の強みは25 年間で築き上げてきたアセットと経営者との繋がりだと思っていますので、それを活かしたビジネスを展開していくようにしています。ですから、ビジネスマッチングでも、人と人との繋がりが大切であると考えていますから、お客様にもその点を訴えて仕事をさせていただいています。
人材採用は経営者として最も大切な仕事である
Q 経営者の事業承継に関する案件や、後継者探しについて相談されることもあるのでしょうか?
はい、あります。例えばご子息がまだ若いということから、それをサポートしてくれる番頭役の人材が欲しいとか、ご子息が経営者になるまでの期間のつなぎ役としての人材が欲しいという要望もあります。ただし、最近は何が何でもご子息を後継者にしたいという経営者が、以前ほど多くはないですね。それだけ厳しい経済環境下になっていて、負債がある企業や事業不振に陥っている企業が増えてきていることが影響しているようです。ご子息自身も後を継ぎたいという気持ちがない場合は、外部から最適な経営者を招聘することを提案しますし、私の方で最適な経営者を探してきて紹介するようにしています。今日は人材難ですから、やはり人材を採用した場合には、経営者や企業は誠意をもって対応していくことが大切だということを訴えています。
また、経営が厳しい状況であれば、企業の存続や従業員のことを考えて、事業改善を図って経営の立て直し、新規事業への取り組みなども提案させていただきます。その場合にはアライアンスパートナーを見つけるなど、さまざまな方法を提案させていただきます。
Q 企業に働き方改革が求められていますが、残業をゼロにするという考え方についてはどう思われますか?
企業の業種や職種によって事情は異なりますから一概には言えませんが、若い社員の中には少しくらい残業があっても、スキルアップのため、あるいは働き甲斐のある仕事のためであれば、残業など気にしないで働きたいと考えている人たちが少なくないと思います。余分な残業は削減していけばよいと思いますが、全ての残業をゼロにするというのはいかがかなと思います。若い人たちで転職を希望されるケースというのは、残業が多い企業だからというよりも、仕事をしていてもっとワクワクしたいとか、やりがいのある魅力的な仕事であるとか、あるいは自分の能力を発揮できる職種であるとか、そのような観点から転職を希望される人が多いように思います。
Q 求職者は企業にどのように紹介されるのでしょうか?
当社ではWebサイトに「転職支援サービス登録フォーム」を設けていますから、求職者は各項目を書き込んでいただければ、登録することができます。また、ご相談をいただいた企業には、登録している人材の中から適していると思われる人を抽出して、経営者と求職者を“お見合い”のように仲介させていただきます。あるいは、前職で長年転職エージェントとして活動してきた人的ネットワークを活かしてご紹介できる人もいます。そこで両者が気に入り、採用に伴う条件にも賛同していただければ、当社のほうで用意した契約書に記入していただくという方法を採っています。
Q 印刷会社でも後継者や経営幹部層を求めている企業が少なくありませんが、厳しい印刷業界でも人材紹介は可能でしょうか?
もちろんです。当社は人材紹介では全て完全成功報酬型にしていますから、相談についてはコンサルタント料をいただいておりません。人材採用は企業の存続に関わる重要な問題ですから、早めに手を打って組織を立て直していくことは経営者として最も大切な仕事になります。中小企業の経営者から見れば、採用に至るまでのコストが高く感じるかもしれませんが、採用した人材が会社に貢献するようになれば、結局、多大なメリットをもたらしてくれます。つまり、費用対効果の側面から考えますと、人材採用に掛かるコストの必要性は解っていただけると思います。人材紹介サービスは経営の幹部層だけでなく、一般社員や契約社員など、幅広い人材を対象にしていますので、まずはご相談ください。

㈱morichのビジネススキーム

森本さんの著書の一部
